Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編
ここでは,運用管理ドメイン内の論理J2EEサーバへのデータソースのインポート,およびインポートしたデータソースの削除などの操作に関する画面の機能概要,表示手順,操作手順,画面詳細について説明します。
- [データソースのインポート]画面
開発環境で作成したデータソースを論理J2EEサーバで実行する場合に操作します。
- [データソースの削除]画面
運用で必要と判断される場合に操作します。
- [データソースのログの表示]画面
運用で必要と判断される場合に操作します。
これらの画面は,「論理サーバのアプリケーション管理」のデータソースノードで操作できます。データソースノードは,「論理サーバのアプリケーション管理」の動作モードとしてV7互換モードを選択した場合に表示されます。V8モードの場合は表示されません。「論理サーバのアプリケーション管理」のツリーペインの構成を次に示します。
論理サーバのアプリケーション管理
│
└─<運用管理ドメイン名>
│
└─論理J2EEサーバ
├─J2EEサーバ
│ └─<J2EEサーバ名>
│ ├─アプリケーション
│ └─リソース
│ ├─データソース
│ └─リソースアダプタ
│
└─J2EEサーバクラスタ
└─<J2EEサーバクラスタ名>
├─アプリケーション
├─リソース
│ ├─データソース
│ └─リソースアダプタ
└─メンバ
└─<J2EEサーバ名>
|
データソースノードがどのツリー下にあるかによって,操作対象となるデータソースが異なります。
- J2EEサーバのツリー下のデータソースノード
J2EEサーバで使用するデータソースです。選択したJ2EEサーバのデータソースを対象にした次の操作ができます。
- データソースのインポート((1)参照)
- データソースの削除((2)参照)
- ログの表示((3)参照)
- J2EEサーバクラスタのツリー下のデータソースノード
J2EEサーバクラスタを構成するJ2EEサーバで使用するデータソースです。選択したJ2EEサーバクラスタのデータソースを対象にした次の操作ができます。
- データソースのインポート((1)参照)
- データソースの削除((2)参照)
- ログの表示((3)参照)
J2EEサーバクラスタの場合,クラスタを構成しているすべてのJ2EEサーバに同様の操作を実行します。J2EEサーバクラスタにJ2EEサーバが登録されていない場合にはエラー画面が表示されます。
- 操作の排他制御について
- データソースに対して,同時に複数の操作を実行できません。このため,ほかの操作が実行中であることを示すメッセージが表示される場合があります。この場合,ほかの操作が終了したことを確認してから,再度操作してください。
- <この項の構成>
- (1) データソースのインポート
- (2) データソースの削除
- (3) ログの表示(論理サーバのアプリケーション管理)
[データソースのインポート]画面を次の図に示します。
図2-4 [データソースのインポート]画面
論理J2EEサーバにデータソースをインポートします。
インポートするデータソースがすでにある場合,インポート操作の実行結果は「失敗」と表示され,上書きはされません。データソース名(データソースの表示名)に使用できる文字は,半角英数字(0〜9,A〜Z,a〜z)およびアンダースコア(_)です。
画面の表示手順を次に示します。
- 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックします。
- ツリーペインで次のどちらかの操作をします。
- J2EEサーバの場合
- [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]−[リソース]−[データソース]をクリックします。
- J2EEサーバクラスタの場合
- [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[リソース]−[データソース]をクリックします。
- [インポート]タブをクリックします。
画面での操作手順を次に示します。
- [ドライバファイル名],[データソース設定ファイル名],[データソース属性ファイル名]を指定します。
- [実行]ボタンをクリックします。
指定内容に誤りがある場合,エラーが表示されます。[戻る]アンカーをクリックして原因を取り除き,再度[実行]ボタンをクリックします。
指定内容が正しい場合,結果確認画面の[ステータス]に「実行中」または「実行待ち」と表示されます。処理が終了すると,[ステータス]が「成功」または「失敗」に更新されます。
- 次のどちらかの方法で,画面の表示内容を更新します。
- [最新の情報に更新]アンカーをクリックする
- [更新時間間隔]から表示内容を自動更新する間隔を選択して,[適用]ボタンをクリックする
失敗した場合は,[ログの表示]タブをクリックしてエラーの内容を確認します。原因を取り除き,[インポート]タブをクリックして再度実行します。
画面に表示される項目およびボタンについて説明します。
- ドライバファイル名(必須)
- JDBCドライバのクラスライブラリファイルを指定します。必ず「選択して下さい」以外を指定してください。
- 選択して下さい(デフォルト)
- JdbcDbpsv.jar
- JdbcDbpsv.jar+JdbcDbpsvEX.jar
- データソース設定ファイル名(必須)
- Management Server稼働ホストに配置したデータソース設定ファイルを絶対パスで指定します。デフォルトでは,何も表示されません。
- データソース属性ファイル名(必須)
- Management Server稼働ホストに配置したデータソース属性ファイルを絶対パスで指定します。デフォルトでは,何も表示されません。
- [実行]ボタン
- 指定値をチェックし,データソースをインポートします。
- [リセット]ボタン
- 指定した内容をリセットします。
[データソースの削除]画面を次の図に示します。
図2-5 [データソースの削除]画面
論理J2EEサーバからデータソースを削除します。
指定したデータソースがない場合,削除操作の実行結果は「失敗」と表示されます。また,削除しようとしたデータソースが稼働中のJ2EEアプリケーションから使用されている場合,データソースの削除に失敗します。
画面の表示手順を次に示します。
- 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックします。
- ツリーペインで次のどちらかの操作をします。
- J2EEサーバの場合
- [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]−[リソース]−[データソース]をクリックします。
- J2EEサーバクラスタの場合
- [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[リソース]−[データソース]をクリックします。
- [削除]タブをクリックします。
画面での操作手順を次に示します。
- 削除するデータソースの[削除]アンカーをクリックします。
データソースの削除確認画面に,データソースの詳細が表示されます。
図2-6 削除確認画面(データソースの削除)
- 内容を確認して,[はい]ボタンをクリックします。
結果確認画面が表示されます。画面の[ステータス]に「実行中」または「実行待ち」と表示され,処理が終了すると[ステータス]が「成功」または「失敗」に更新されます。
- 次のどちらかの方法で,画面の表示内容を更新します。
- [最新の情報に更新]アンカーをクリックする
- [更新時間間隔]から表示内容を自動更新する間隔を選択して,[適用]ボタンをクリックする
失敗した場合は,[ログの表示]タブをクリックしてエラーの内容を確認します。原因を取り除き,[削除]タブをクリックして再度実行します。
画面に表示される項目およびボタンについて説明します。
●[データソースの削除]画面
- 操作
- [削除]アンカー
- 論理J2EEサーバから削除するデータソースを選択するための削除確認画面が表示されます。
- リソース名
- 該当論理J2EEサーバにインポートされているデータソースの表示名が表示されます。
- インポート時刻
- 論理J2EEサーバへのインポートが完了した時刻(Management Server稼働ホストの時刻)が表示されます。
●削除確認画面
- リソース名
- 削除するデータソース名が表示されます。
- インポート時刻
- 削除するデータソースを論理J2EEサーバにインポートした時刻(Management Server稼働ホストの時刻)が表示されます。
- [はい]ボタン
- データソースを論理J2EEサーバから削除します。結果確認画面が表示されます。
- [いいえ]ボタン
- [データソースの削除]画面に戻ります。
(3) ログの表示(論理サーバのアプリケーション管理)
運用管理ドメイン内のすべての論理J2EEサーバで出力された,J2EEアプリケーション,データソース,およびリソースアダプタにかかわる実行結果を,ログとして一覧で参照できます。
ログは[論理サーバのアプリケーション管理]内の[ログの表示]タブから表示できますが,どこから表示しても内容は同一です。
画面の表示手順を次に示します。
- 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックします。
- ツリーペインで次のどちらかの操作をします。
- J2EEサーバの場合
- [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]−[リソース]−[データソース]をクリックします。
- J2EEサーバクラスタの場合
- [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[リソース]−[データソース]をクリックします。
- [ログの表示]タブをクリックします。
画面での操作はありません。
画面には,データソースへのインポートや削除の処理結果が表示されます。これらのログから,処理実行時に発生したエラーの原因を知ることができます。
[ログの表示]画面に出力されるログについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「7.4.2 ログの出力形式」を参照してください。
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