Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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2.12.1 データソース管理

ここでは,運用管理ドメイン内の論理J2EEサーバへのデータソースのインポート,およびインポートしたデータソースの削除などの操作に関する画面の機能概要,表示手順,操作手順,画面詳細について説明します。

これらの画面は,「論理サーバのアプリケーション管理」のデータソースノードで操作できます。データソースノードは,「論理サーバのアプリケーション管理」の動作モードとしてV7互換モードを選択した場合に表示されます。V8モードの場合は表示されません。「論理サーバのアプリケーション管理」のツリーペインの構成を次に示します。

  
 論理サーバのアプリケーション管理 
 │ 
 └─<運用管理ドメイン名> 
   │ 
   └─論理J2EEサーバ 
     ├─J2EEサーバ 
     │ └─<J2EEサーバ名> 
     │   ├─アプリケーション 
     │   └─リソース 
     │     ├─データソース 
     │     └─リソースアダプタ 
     │ 
     └─J2EEサーバクラスタ 
       └─<J2EEサーバクラスタ名> 
         ├─アプリケーション 
         ├─リソース 
         │ ├─データソース 
         │ └─リソースアダプタ 
         └─メンバ 
           └─<J2EEサーバ名> 
  

 

データソースノードがどのツリー下にあるかによって,操作対象となるデータソースが異なります。

 

操作の排他制御について
データソースに対して,同時に複数の操作を実行できません。このため,ほかの操作が実行中であることを示すメッセージが表示される場合があります。この場合,ほかの操作が終了したことを確認してから,再度操作してください。
<この項の構成>
(1) データソースのインポート
(2) データソースの削除
(3) ログの表示(論理サーバのアプリケーション管理)

(1) データソースのインポート

[データソースのインポート]画面を次の図に示します。

図2-4 [データソースのインポート]画面

[図データ]

(a) 機能概要

論理J2EEサーバにデータソースをインポートします。

インポートするデータソースがすでにある場合,インポート操作の実行結果は「失敗」と表示され,上書きはされません。データソース名(データソースの表示名)に使用できる文字は,半角英数字(0〜9,A〜Z,a〜z)およびアンダースコア(_)です。

(b) 表示手順

画面の表示手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックします。
  2. ツリーペインで次のどちらかの操作をします。
    J2EEサーバの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]−[リソース]−[データソース]をクリックします。
    J2EEサーバクラスタの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[リソース]−[データソース]をクリックします。
  3. [インポート]タブをクリックします。
(c) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. [ドライバファイル名],[データソース設定ファイル名],[データソース属性ファイル名]を指定します。
  2. [実行]ボタンをクリックします。
    指定内容に誤りがある場合,エラーが表示されます。[戻る]アンカーをクリックして原因を取り除き,再度[実行]ボタンをクリックします。
    指定内容が正しい場合,結果確認画面の[ステータス]に「実行中」または「実行待ち」と表示されます。処理が終了すると,[ステータス]が「成功」または「失敗」に更新されます。
  3. 次のどちらかの方法で,画面の表示内容を更新します。
    • [最新の情報に更新]アンカーをクリックする
    • [更新時間間隔]から表示内容を自動更新する間隔を選択して,[適用]ボタンをクリックする
    失敗した場合は,[ログの表示]タブをクリックしてエラーの内容を確認します。原因を取り除き,[インポート]タブをクリックして再度実行します。
(d) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

ドライバファイル名(必須)
JDBCドライバのクラスライブラリファイルを指定します。必ず「選択して下さい」以外を指定してください。
  • 選択して下さい(デフォルト)
  • JdbcDbpsv.jar
  • JdbcDbpsv.jar+JdbcDbpsvEX.jar

データソース設定ファイル名(必須)
Management Server稼働ホストに配置したデータソース設定ファイルを絶対パスで指定します。デフォルトでは,何も表示されません。

データソース属性ファイル名(必須)
Management Server稼働ホストに配置したデータソース属性ファイルを絶対パスで指定します。デフォルトでは,何も表示されません。

[実行]ボタン
指定値をチェックし,データソースをインポートします。

[リセット]ボタン
指定した内容をリセットします。

(2) データソースの削除

[データソースの削除]画面を次の図に示します。

図2-5 [データソースの削除]画面

[図データ]

(a) 機能概要

論理J2EEサーバからデータソースを削除します。

指定したデータソースがない場合,削除操作の実行結果は「失敗」と表示されます。また,削除しようとしたデータソースが稼働中のJ2EEアプリケーションから使用されている場合,データソースの削除に失敗します。

(b) 表示手順

画面の表示手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックします。
  2. ツリーペインで次のどちらかの操作をします。
    J2EEサーバの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]−[リソース]−[データソース]をクリックします。
    J2EEサーバクラスタの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[リソース]−[データソース]をクリックします。
  3. [削除]タブをクリックします。
(c) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. 削除するデータソースの[削除]アンカーをクリックします。
    データソースの削除確認画面に,データソースの詳細が表示されます。

    図2-6 削除確認画面(データソースの削除)

    [図データ]

  2. 内容を確認して,[はい]ボタンをクリックします。
    結果確認画面が表示されます。画面の[ステータス]に「実行中」または「実行待ち」と表示され,処理が終了すると[ステータス]が「成功」または「失敗」に更新されます。
  3. 次のどちらかの方法で,画面の表示内容を更新します。
    • [最新の情報に更新]アンカーをクリックする
    • [更新時間間隔]から表示内容を自動更新する間隔を選択して,[適用]ボタンをクリックする
    失敗した場合は,[ログの表示]タブをクリックしてエラーの内容を確認します。原因を取り除き,[削除]タブをクリックして再度実行します。
(d) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

[データソースの削除]画面

操作
[削除]アンカー
論理J2EEサーバから削除するデータソースを選択するための削除確認画面が表示されます。

リソース名
該当論理J2EEサーバにインポートされているデータソースの表示名が表示されます。

インポート時刻
論理J2EEサーバへのインポートが完了した時刻(Management Server稼働ホストの時刻)が表示されます。
削除確認画面

リソース名
削除するデータソース名が表示されます。

インポート時刻
削除するデータソースを論理J2EEサーバにインポートした時刻(Management Server稼働ホストの時刻)が表示されます。

[はい]ボタン
データソースを論理J2EEサーバから削除します。結果確認画面が表示されます。

[いいえ]ボタン
[データソースの削除]画面に戻ります。

(3) ログの表示(論理サーバのアプリケーション管理)

(a) 機能概要

運用管理ドメイン内のすべての論理J2EEサーバで出力された,J2EEアプリケーション,データソース,およびリソースアダプタにかかわる実行結果を,ログとして一覧で参照できます。

ログは[論理サーバのアプリケーション管理]内の[ログの表示]タブから表示できますが,どこから表示しても内容は同一です。

(b) 表示手順

画面の表示手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックします。
  2. ツリーペインで次のどちらかの操作をします。
    J2EEサーバの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]−[リソース]−[データソース]をクリックします。
    J2EEサーバクラスタの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[リソース]−[データソース]をクリックします。
  3. [ログの表示]タブをクリックします。
(c) 操作手順

画面での操作はありません。

(d) 画面詳細

画面には,データソースへのインポートや削除の処理結果が表示されます。これらのログから,処理実行時に発生したエラーの原因を知ることができます。

[ログの表示]画面に出力されるログについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「7.4.2 ログの出力形式」を参照してください。