Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

2.7.2 データベースへのアクセス方法を最適化するためのチューニングパラメタ

ベーシックモードの場合に,コネクションプーリングで使用できる機能を次の表に示します。なお,コネクションプーリングで使用できる各機能の設計時の指針については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「8.5.1 コネクションプーリングを使用する」を参照してください。

表2-35 コネクションプーリングで使用できる機能(ベーシックモードの場合)

機能 使用可否
プールするコネクションの最大値と最小値を指定する
プール内のコネクションを検査して無効なコネクションを破棄する
コネクション取得失敗時にリトライする
スイーパによって使わないコネクションをプールから削除する
コネクションウォーミングアップによってあらかじめコネクションをプールしておく ×
コネクション枯渇時のコネクション取得要求を取得待ちキューに入れる ×
コネクションプール内の不要なコネクションを段階的に減少させる ×
コネクションプールをクラスタ化する ×
コネクションプールの未使用コネクションがしきい値以下になったとき,コネクションを追加する
コネクション取得待ち時間を指定する

(凡例)○:使用できる。 △:指定しても無視される。 ×:使用できない。

注※
ただし,スイーパを実行する処理は負荷が高いため,性能に影響が出ます。このため,スイーパを使用する場合は,自動削除の間隔を1時間以上の値にすることをお勧めします。

次に,ベーシックモードの場合にコネクションプーリングをチューニングするパラメタについて説明します。これらのチューニングパラメタは,データソース単位に設定します。

チューニングパラメタについて,次の表に示します。これらは,サーバ管理コマンドのCUIで設定します。CUIを使用する場合は,属性ファイルを編集してください。

表2-36 ベーシックモードの場合のコネクションプーリングのチューニングパラメタ

設定項目 設定方法 設定個所
コネクションプールにプールするコネクションの最小値 CUI(cjsetresprop) データソース属性ファイルの<PoolConfiguration>タグ下の<MinimumSize>タグ
コネクションプールにプールするコネクションの最大値 CUI(cjsetresprop) データソース属性ファイルの<PoolConfiguration>タグ下の<MaximumSize>タグ
コネクションの生成時刻からコネクションを自動破棄するかを判定するまでの時間 CUI(cjsetresprop) データソース属性ファイルの<PoolConfiguration>タグ下の<ConnectionTimeout>タグ
コネクションの自動破棄(コネクションスイーパ)が動作する間隔 CUI(cjsetresprop) データソース属性ファイルの<PoolConfiguration>タグ下の<SweeperInterval>タグ
コネクションプールにコネクションを追加するためのしきい値 CUI(cjsetresprop) データソース属性ファイルの<PoolConfiguration>タグ下の<Threshold>タグ
コネクションプールにコネクションを追加する場合の追加数 CUI(cjsetresprop) データソース属性ファイルの<PoolConfiguration>タグ下の<GrowthIncrement>タグ
コネクション取得待ち時間 CUI(cjsetresprop) データソース属性ファイルの<PoolConfiguration>タグ下の<WaitTimeout>タグ