Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)

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付録A.2 リダイレクタが返すエラーステータスコード

Webコンテナとのデータ送受信時にタイムアウトが発生したり,定義ファイルに記載誤りがあったりすると,リダイレクタはエラーステータスコードを返します。リダイレクタが返すエラーステータスコードと,エラーステータスコードを返す条件を,Webサーバの種類ごとに表に示します。

表A-3 リダイレクタが返すエラーステータスコードと発生条件(HTTP Serverの場合)

エラーステータスコード エラーステータスコードを返す条件
400 Bad Request 次のどれかに該当する場合,エラーステータスコード400が返ります。
  • リクエストのHostヘッダのポート番号が不正な場合
  • リクエストのメソッドがPOSTではない場合※1
  • リクエストにContent-Lengthヘッダがない(POSTリクエストである場合,ボディがチャンク形式である)場合※1
  • リクエストのContent-Lengthヘッダの値が,POSTリクエスト転送先ワーカに設定されたPOSTデータサイズの上限を超えた値である場合※1
500 Internal Server Error 次のどれかに該当する場合,エラーステータスコード500が返ります。
  • mod_jk.confの内容に記述誤りがある場合※2
  • workers.propertiesの読み込みに失敗した場合,または内容に記述誤りがある場合※1
  • リクエストヘッダが16KBを超えている場合※3
  • Webコンテナとのコネクション確立に失敗した場合
  • Webコンテナとのコネクション確立でタイムアウトが発生した場合
  • Webコンテナへのデータ送信時にエラーが発生した場合
  • Webコンテナへのデータ送信時にタイムアウトが発生した場合
  • Webコンテナからのデータ受信時にエラーが発生した場合
  • Webコンテナからのデータ受信時にタイムアウトが発生した場合
  • クライアントからのPOSTデータの読み込みでタイムアウトが発生した場合
  • リクエストにサポートしないHTTPメソッド※4が指定されている場合

注※1 POSTデータサイズによる振り分けで,デフォルトワーカを指定していない場合が該当します。

注※2 Windowsの場合だけ該当します。UNIXの場合は起動に失敗します。

注※3 HTTP Serverのリクエストヘッダの制限に関する設定で合計16KB以上のリクエストヘッダを受信可能にしている場合,該当するおそれがあります。

注※4 HTTPメソッドのサポート可否については,表A-5を参照してください。


表A-4 リダイレクタが返すエラーステータスコードと発生条件(Microsoft IISの場合)

エラーステータスコード エラーステータスコードを返す条件
400 Bad Request 次のどちらかの場合,エラーステータスコード400が返ります。
  • リクエストURLに"%"を含み,さらに"%"のあとに続く2文字が16進数を表さない文字(A〜F,a〜f,または0〜9以外の文字)の場合
  • リクエストのHostヘッダのポート番号が不正の場合
403 Forbidden 次のどちらかの場合,エラーステータスコード403が返ります。
  • リクエストURLが"hitachi_ccfj"から始まる場合※1
  • リクエストURLに"%2F"が含まれる場合※1
500 Internal Server Error 次のどれかに該当する場合,エラーステータスコード500が返ります。
  • isapi_redirect.confの内容に記述誤りがある場合
  • workers.propertiesの読み込みに失敗した場合,または内容に記述誤りがある場合
  • リクエストヘッダが16KBを超えている場合※2
  • Webコンテナとのコネクション確立に失敗した場合
  • Webコンテナとのコネクション確立でタイムアウトが発生した場合
  • Webコンテナへのデータ送信時にエラーが発生した場合
  • Webコンテナへのデータ送信時にタイムアウトが発生した場合
  • Webコンテナからのデータ受信時にエラーが発生した場合
  • Webコンテナからのデータ受信時にタイムアウトが発生した場合
  • クライアントからのPOSTデータの読み込みでタイムアウトが発生した場合
  • リクエストにサポートしないHTTPメソッド※3が指定されている場合

注※1 大文字・小文字の区別はありません。

注※2 Microsoft IISのリクエストヘッダの制限に関する設定で合計16KB以上のリクエストヘッダを受信可能にしている場合,該当するおそれがあります。

注※3 HTTPメソッドのサポート可否については,表A-5を参照してください。


リダイレクタでのリクエストのHTTPメソッドのサポート可否
リダイレクタでのリクエストのHTTPメソッドのサポート可否について,次の表に示します。

表A-5 リダイレクタでのリクエストのHTTPメソッドのサポート可否

HTTPメソッド サポート可否
OPTIONS
GET
HEAD
POST
PUT
DELETE
TRACE
CONNECT ×
PROPFIND
PROPPATCH
MKCOL
COPY
MOVE
LOCK
UNLOCK
ACL
REPORT
VERSION-CONTROL
CHECKIN
CHECKOUT
UNCHECKOUT
SEARCH
上記以外のHTTP1.1で使用できるメソッド ×

(凡例)○:サポートする ×:サポートしない

注※
サポートしないHTTPメソッドが指定されているリクエストには,リダイレクタがステータス500エラーを返します。また,メッセージKDJE41001-Eが出力されます。