Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)

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6.3.5 taglibディレクティブのprefix属性に関する注意事項

ここでは,taglibディレクティブのprefix属性に関する注意事項,JSPトランスレーション下位互換機能の使用有無によるJSPのコンパイルの動作の差異,およびJSPトランスレーション下位互換機能の定義について説明します。

<この項の構成>
(1) 注意事項
(2) JSPトランスレーション下位互換機能の使用有無によるJSPのコンパイルの動作の差異
(3) JSPトランスレーション下位互換機能の定義

(1) 注意事項

JSP仕様では,taglibディレクティブの前にtaglibディレクティブで指定したprefixを使用したカスタムタグを指定できません。07-00以降のバージョンでは,JSP仕様に従って,taglibディレクティブの前にtaglibディレクティブで指定したprefixを使用したカスタムタグを記述しているかをチェックします。taglibディレクティブの前にtaglibディレクティブで指定したprefixを使用したカスタムタグを記述している場合,トランスレーション時にエラーになります。しかし,07-00より前のバージョンでは,このチェックをしないため,記述されたカスタムタグは,文字列として扱われます。

そのため,taglibディレクティブの前にtaglibディレクティブで指定したprefixを使用してカスタムタグを記述している場合は,07-00より前と07-00以降のバージョンではJSPコンパイルの結果が異なります。

taglibディレクティブの前にtaglibディレクティブで指定したprefixを使用したカスタムタグを記述している場合は,必ずJSPトランスレーション下位互換機能を設定してください。

(2) JSPトランスレーション下位互換機能の使用有無によるJSPのコンパイルの動作の差異

07-00以降のバージョンで,JSPトランスレーション下位互換機能を使用するときと使用しないときの,コンパイルの動作の差異を次に示します。

taglibディレクティブの前に,taglibディレクティブで指定したprefixを使用したカスタムタグを記述している場合
  • JSPトランスレーション下位互換機能を使用する
    カスタムタグではなく文字列として扱う。
  • JSPトランスレーション下位互換機能を使用しない
    JSPのトランスレーション時にエラーになる。

(3) JSPトランスレーション下位互換機能の定義

JSPトランスレーション下位互換機能の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に次のパラメタを指定します。

webserver.jsp.translation.backcompat.taglib.noCheckPrefix
taglibディレクティブの前に,taglibディレクティブで指定したprefixを使用したカスタムタグを記述しているかチェックするかどうかを指定します。

簡易構築定義ファイル,および指定するパラメタの詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。