Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)

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5.2.3 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)

ここでは,インプロセスHTTPサーバの設定手順について説明します。

J2EEサーバのプロセス内で提供されるWebサーバ機能を使用して,HTTPリクエストを受信するためには,インプロセスHTTPサーバ機能を使用する構成でシステムを構築する必要があります。インプロセスHTTPサーバ機能を使用するシステムの構成や構築手順については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」を参照してください。

設定手順を次に示します。

  1. インプロセスHTTPサーバ機能の使用を有効にします。
    インプロセスHTTPサーバの仕様の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のwebserver.connector.inprocess_http.enabledパラメタで「true」を指定します。デフォルトでは「false」が指定されています。簡易構築定義ファイル,および指定するパラメタの詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。
  2. Webクライアントからの接続数の制御とリクエスト処理スレッド数の制御を設定します。
    サーバを稼働するホストの性能やクライアントからのアクセス状況に合わせてリクエスト処理スレッド数を調節することで,インプロセスHTTPサーバのパフォーマンスを向上できます。設定については,「5.3 Webクライアントからの接続数の制御」および「5.4 リクエスト処理スレッド数の制御」を参照してください。
    設定時の留意点を次に示します。
    • サーバ起動直後から大量のリクエストを処理する必要がある場合は,サーバ起動時に作成するリクエスト処理スレッド数に大きな値を指定してください。
    • 予備スレッドの最大数を大きくすると急なアクセス増加にも迅速に対応できますが,リソースを多く消費するため注意してください。
  3. Webクライアントからのアクセス制御の設定をします。
    クライアントからの接続や送信されるリクエストに対するセキュリティを強化することで,外部からの不正アクセスやサーバへの攻撃を防ぐことができます。設定については,「5.11 アクセスを許可するホストの制限によるアクセス制御」,「5.12 リクエストデータのサイズの制限によるアクセス制御」,および「5.13 有効なHTTPメソッドの制限によるアクセス制御」を参照してください。
  4. 必要に応じて,インプロセスHTTPサーバで使用できる各機能についても設定してください。
    インプロセスHTTPサーバで使用できる機能については,「5.2.2 インプロセスHTTPサーバで使用できる機能」を参照してください。