Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)

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5.2.1 インプロセスHTTPサーバの使用

インプロセスHTTPサーバは,J2EEサーバのプロセス内で提供されるWebサーバ機能です。

Webサーバを経由しないで,HTTPリクエストをJ2EEサーバのプロセスが直接受信することによって,Webサーバ連携時よりも優れた処理性能でWebサーバの機能を利用できます。このため,性能を重視したシステムでは,インプロセスHTTPサーバを使用することを推奨します。

ただし,HTTP ServerおよびMicrosoft IISと比べて提供機能に差異があるため,機能差異を確認した上で,インプロセスHTTPサーバを使用するかどうか検討してください。また,インプロセスHTTPサーバとWebサーバ連携機能を同時に使用することはできません。システム設計時に,あらかじめどちらの機能を使用するか選択しておく必要があります。選択の指針については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」を参照してください。

なお,インプロセスHTTPサーバを使用する場合,次のことが前提となります。

また,インプロセスHTTPサーバを使用する場合,次のことに注意してください。

インプロセスHTTPサーバの設定は,J2EEサーバのプロパティをカスタマイズして設定します。J2EEサーバの動作設定のカスタマイズについては,「5.2.3 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)」を参照してください。

ポイント
インプロセスHTTPサーバは,デフォルトでは使用しない設定になっています。