Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

4.6.7 レスポンス送受信時の通信タイムアウトの設定(Smart Composer機能を使用しない場合)

レスポンス送受信時の通信タイムアウトは,Webコンテナ−リダイレクタ間,Webサーバ−クライアント間に設定します。

それぞれの場合での通信タイムアウトの設定方法について説明します。

<この項の構成>
(1) Webコンテナでのレスポンス送信時の設定
(2) リダイレクタでのレスポンス受信時の設定
(3) Webサーバでのレスポンス送信時の設定

(1) Webコンテナでのレスポンス送信時の設定

Webコンテナからリダイレクタにレスポンス送信処理するときの通信タイムアウトは,Webコンテナに設定します。Webコンテナからのレスポンス送信時の待ち時間は,次のファイルに,を設定してください。

(2) リダイレクタでのレスポンス受信時の設定

Webコンテナからのレスポンスを受信するときの通信タイムアウトをリダイレクタに設定します。

(a) 設定方法

次のファイルに,Webコンテナからのレスポンス待ち時間を設定してください。

(b) 設定時の注意

リダイレクタでのレスポンス受信時のタイムアウトでは,Webアプリケーションの障害を検知できます。そのため,運用状況によっては,Webアプリケーションの処理に必要となる時間を考慮して,障害検知と判断できる値を通信タイムアウトに設定する必要があります。

リダイレクタでのレスポンス受信時に設定するタイムアウト値については,次の点に考慮して設定してください。

(3) Webサーバでのレスポンス送信時の設定

クライアントにレスポンスを送信するときの通信タイムアウトをWebサーバに設定できます。

(a) 設定方法

次のファイルに,クライアントからのレスポンス待ち時間を設定してください。

(b) 設定時の注意

Webサーバでのレスポンス送信時に設定するタイムアウト値については,クライアント−Webサーバ間のネットワーク構成,およびトラフィックの状態を考慮し,クライアントとデータの送受信をするのに十分な時間を設定してください。

また,Webサーバでのレスポンス送信時のタイムアウトは,Webコンテナでのレスポンス送信時のタイムアウト値よりも小さな値を設定してください。Webサーバでのレスポンス送信時のタイムアウトを,Webコンテナでのレスポンス送受信時のタイムアウト値よりも大きな値を設定しているときに,クライアント−Webサーバ間で障害が発生すると,Webサーバでのクライアントへのレスポンス送信のタイムアウトよりも先に,Webコンテナでのリダイレクタへのレスポンス送信でタイムアウトが発生するおそれがあります。この場合,障害が発生したのが,クライアント−Webサーバ間か,リダイレクタ−Webコンテナ間か判別できなくなります。