Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 仮想化システム構築・運用ガイド

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3.2 JP1と連携するための環境の構築

仮想化システムでは,JP1と連携した運用ができます。ここでは,JP1と連携するための環境(JP1管理用サーバマシンおよび管理用端末マシン)を構築する手順について説明します。連携する製品によって,必要な環境を設定してください。

●JP1管理用サーバマシンの構築

JP1管理用サーバマシンを構築する手順を次に示します。

ポイント
作業を実施するユーザ:仮想サーバマネージャ管理者,リソース管理者
  1. 仮想サーバマネージャ管理者は,JP1管理用サーバマシンに接続します。
  2. 仮想サーバマネージャ管理者は,OSをインストールします。ネットワーク設定では管理用IPアドレスを設定します。
    インストールできるOSについては,連携するJP1製品のマニュアルを参照してください。
  3. 仮想サーバマネージャ管理者は,JP1/Baseをインストールして,環境設定をします。
    詳細は,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  4. リソース管理者は,JP1管理用サーバマシンに接続します。
  5. リソース管理者は,JP1/ITRMをインストールして,環境設定をします。
    詳細は,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager 設計・構築ガイド」を参照してください。
●JP1/IMと連携してシステムを障害監視する環境の設定

JP1/IMと連携して,システムを障害監視するための環境を設定する手順を次に示します。各手順の詳細は,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」を参照してください。

ポイント
作業を実施するユーザ:仮想サーバマネージャ管理者
  1. JP1管理用サーバマシンに接続します。
  2. JP1/IM - Managerをインストールします。
  3. JP1/IM - Managerの環境設定をします。
  4. 管理用端末マシンに接続します。
  5. JP1/IM - Viewをインストールします。
  6. JP1/IM - Viewの環境設定をします。
●JP1/AJSと連携してシステムを自動運用する環境の設定

JP1/AJSと連携して,システムを自動運用するための環境を設定する手順を次に示します。各手順の詳細は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 構築ガイド1」を参照してください。

ポイント
作業を実施するユーザ:仮想サーバマネージャ管理者
  1. JP1管理用サーバマシンに接続します。
  2. JP1/AJS - Managerをインストールします。
  3. JP1/AJS - Managerの環境設定をします。
  4. 管理用端末マシンに接続します。
  5. JP1/AJS - Viewをインストールします。
  6. JP1/AJS - Viewの環境設定をします。
●JP1/PFMと連携してシステムの負荷監視をする環境の設定

JP1/PFMと連携して,システムの負荷監視をするための環境を設定する手順を次に示します。各手順の詳細は,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」を参照してください。

ポイント
作業を実施するユーザ:仮想サーバマネージャ管理者
  1. JP1管理用サーバマシンに接続します。
  2. JP1/PFM - Managerをインストールします。
  3. JP1/PFM - Managerの環境設定をします。
  4. JP1/PFM - Web Consoleをインストールします。
  5. JP1/PFM - Web Consoleの環境設定をします。
●JP1/Baseと連携してアカウントを認証サーバで管理する環境の設定(JP1ユーザ認証連携機能利用時)

JP1/Baseと連携してJP1管理用サーバマシンを認証サーバとして使用する場合に,アカウントを管理するための環境を設定する手順を次に示します。各手順の詳細は,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

ポイント
作業を実施するユーザ:仮想サーバマネージャ管理者,JP1アカウント管理者
  1. 仮想サーバマネージャ管理者は,メールなどを利用して,仮想サーバマネージャに対する仮想サーバマネージャ管理者アカウントの追加をJP1アカウント管理者に依頼します。
    JP1ユーザーの追加に必要なアカウント情報(JP1ユーザー名とパスワード)をJP1アカウント管理者に連絡します。
  2. JP1アカウント管理者は,JP1管理用サーバマシンに接続します。
  3. JP1アカウント管理者は,手順1.の仮想サーバマネージャ管理者アカウントをJP1/Baseに追加します。
    仮想サーバマネージャ管理者アカウントの場合,JP1ユーザーのJP1資源グループには「*(アスタリスク)」,JP1権限レベルには「Cosminexus_vMNG_Admin」を設定します。詳細は,「7.9(1) 設定方法」を参照してください。
  4. JP1アカウント管理者は,メールなどを利用して,仮想サーバマネージャ管理者アカウントの追加完了を仮想サーバマネージャ管理者に通知します。