Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 仮想化システム構築・運用ガイド
ここでは,仮想化システムの構成について説明します。
仮想化システムの構成例を次の図に示します。ここでは,LANを管理LANと業務LANに分け,仮想化システムを構成するマシンをそれぞれ別マシンで構築する例で説明します。システムの運用に応じたマシン構成を検討してください。なお,このマニュアルでは,仮想化システムを管理LANと業務LANを分けている構成で説明します。管理LANと業務LANを分けていない構成の場合は,管理用IPアドレスおよび業務用IPアドレスをIPアドレスと読み替えてください。
図2-1 仮想化システムの構成例
連携するJP1製品 | 各マシンに配置するプログラム | ||||
---|---|---|---|---|---|
仮想サーバ (仮想化プラットフォームのサーバマシン) |
管理用端末マシン | 仮想化システム管理用サーバマシン | ハイパーバイザ管理用サーバマシン | JP1管理用サーバマシン | |
JP1/ITRM | − | − | − | − |
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JP1/IM |
|
|
|
− |
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JP1/AJS | − |
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|
− |
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JP1/PFM |
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− | − |
|
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JP1/Base | − | − |
|
− |
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(凡例)−:配置するプログラムがないことを示します。
注※1 配置するプログラムの環境設定を自動化できます。環境設定を自動化するには,フックスクリプトを利用します。詳細は,「7.7.2 フックスクリプトを利用したJP1連携の自動設定」を参照してください。
注※2 仮想サーバマネージャを監視する場合に必要です。
注※3 ハイパーバイザ管理用サーバマシン以外のマシンにも配置できます。
注※4 仮想化システム管理用サーバマシン上のJP1/Baseを認証サーバに設定する場合は不要です。
図中の各マシンについて説明します。
ロードバランシング機能を持つ製品を配置したマシンを負荷分散機といいます。仮想化システムでは,負荷分散機としてBIG-IPまたはACOSが使用できます。BIG-IPの場合はBIG-IP v9,BIG-IP v10.1,BIG-IP v10.2,またはBIG-IP v11,ACOSの場合はAX2000,AX2500またはBS320が使用できます。
使用できる接続方式を負荷分散機ごとに示します。
なお,APIを使用した直接接続の場合,仮想化システム管理用サーバマシンで事前設定が必要です。詳細は,「3.1.2(3) 負荷分散機の接続環境の設定」を参照してください。
また,負荷分散機は,仮想サーバマネージャから制御できます。負荷分散機を使用した機能については,「7.6 仮想サーバマネージャから負荷分散機を制御するための機能(負荷分散機連携機能)」を参照してください。
データベースが構築されているマシンをデータベースサーバマシンといいます。
仮想化システムでは,DB Connectorを利用して接続できるデータベースのうち,HiRDB,Oracle,およびSQL Server(Windowsの場合)が使用できます。DB Connectorでのデータベース接続については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.6.1 DB Connectorによる接続の概要」を参照してください。
複数のハイパーバイザから共有ディスクとして使用される記憶装置をストレージ装置といいます。Fibre Channel接続,iSCSI接続またはSAS接続によって,ディスク領域を共有します。
ハイパーバイザを配置したマシンを仮想化プラットフォームのサーバマシンといいます。ハイパーバイザ上には,仮想サーバを配置します。仮想サーバは,仮想サーバマネージャが管理する管理ユニットに属し,アプリケーション実行環境(アプリケーションサーバ)を構築できます。また,ハイパーバイザとして,VMware ESX,VirtageまたはHyper-Vが使用できます。
Webブラウザを配置したマシンを管理用端末マシンといいます。仮想化システムを構成するほかのマシンにリモート接続して操作したり,WebブラウザからJP1/ITRMやJP1/PFM - Web Consoleへログインして管理操作したり,JP1製品を利用してさまざまな監視状況を表示したりできます。
仮想サーバマネージャ(Application Server)を配置したマシンを仮想化システム管理用サーバマシンといいます。仮想サーバマネージャを操作して,管理ユニットまたは仮想サーバ単位に,仮想化システムのアプリケーション実行環境の構築および運用を指示できます。
ハイパーバイザ管理ソフトウェアを配置して,ハイパーバイザを一括して管理するマシンをハイパーバイザ管理用サーバマシンといいます。ハイパーバイザ管理用サーバマシンには,使用するハイパーバイザに対応するハイパーバイザ管理ソフトウェアを配置します。
JP1製品のManager系プログラムを配置したマシンをJP1管理用サーバマシンといいます。JP1と連携する場合に必要になります。
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