Cosminexus アプリケーションサーバ V8 Webサービス開発の手引

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

13.2.16 javax.xml.ws.soap.Addressingアノテーション

javax.xml.ws.soap.Addressingアノテーションは,アドレッシング機能を使用する場合に必要です。

javax.xml.ws.soap.Addressingアノテーションは,サービス実装クラスでだけ指定できます。SEIに指定した場合は,標準エラー出力とログに警告メッセージが出力され,処理が続行されます(KDJW61094-W)。

javax.xml.ws.soap.Addressingアノテーションを使用したカスタマイズ例を次の図に示します。

図13-22 javax.xml.ws.soap.Addressingアノテーションを使用したカスタマイズ例

[図データ]

<この項の構成>
(1) enabled要素(javax.xml.ws.soap.Addressing)
(2) required要素(javax.xml.ws.soap.Addressing)

(1) enabled要素(javax.xml.ws.soap.Addressing)

enabled要素では,Webサービスでアドレッシング機能を有効にするかどうかを指定します。"true"を指定した場合はアドレッシング機能が有効に,"false"を指定した場合はアドレッシング機能は無効となります。デフォルト値は"true"です。

enabled要素はWebサービス開始時に参照されるだけです。aptコマンドまたはcjwsgenコマンドの実行時には解釈されません。

(2) required要素(javax.xml.ws.soap.Addressing)

required要素では,Webサービスを呼び出す場合のリクエストメッセージに,アドレッシング・ヘッダを必須とするかどうかを指定します。"true"を指定した場合はアドレッシング・ヘッダが必須に,"false"を指定した場合はアドレッシング・ヘッダは任意となります。デフォルト値は"false"です。

required要素はWebサービス開始時に参照されるだけです。aptコマンドまたはcjwsgenコマンドの実行時には解釈されません。