SEIを起点としたWebサービスの開発の流れを次の図に示します。
図2-3 SEIを起点としたWebサービスの開発の流れ
![[図データ]](FIGURE/ZU020300.GIF)
WSDLはJAX-WSエンジンによって自動生成されますが,手順4に従いコマンドを実行することでWSDLを生成することもできます。WSDLをコマンドで生成しない場合,手順4は不要です。
- Webサービス実装クラスを作成する
Webサービス実装クラスは,POJOとして作成する場合とEJBを基に作成する場合があります。どちらの場合も,JAX-WS 2.1仕様およびJAXB 2.1仕様に従って,Webサービス実装クラスを作成します。SOAP 1.2仕様のメッセージを受信する場合は,javax.xml.ws.BindingTypeアノテーションに"http://www.w3.org/2003/05/soap/bindings/HTTP/"を指定してください。
JAX-WS 2.1仕様のサポート範囲については,「14.3 JAX-WS 2.1仕様のサポート範囲」を参照してください。JAXB 2.1仕様のサポート範囲については,マニュアル「Cosminexus XML Processor ユーザーズガイド」の「付録B JAXB仕様のサポート範囲」を参照してください。
- aptコマンドを実行する(追加のJavaソースの生成)
aptコマンドを実行して,作成したWebサービス実装クラスをコンパイルし,JavaBeansクラス(スタブ)など,Webサービスの実行に必要な追加のJavaソースを生成します。aptコマンドについては,「11.2 aptコマンド」を参照してください。
- DDを作成する
web.xmlおよびapplication.xmlを作成します。web.xmlには,Webサービス固有の情報を記述します。web.xmlの作成については,「3.4 web.xmlの作成」を参照してください。
- cjwsgenコマンドのWSDL生成機能を実行する(任意)
-wsdlオプションを指定してcjwsgenコマンドを実行し,Webサービス実装クラスからWSDLを生成します。この手順は任意です。なお,ここで生成したWSDLは,変更しないでください。
cjwsgenコマンドのWSDL生成機能で生成したWSDLは,メールで送付するなど,メタデータの発行機能以外の任意の方法で展開できます。
cjwsgenコマンドについては,「11.3 cjwsgenコマンド」を参照してください。
- EARファイルを作成する
作成したファイルを含むEARファイルを作成します。EARファイルの作成については,「3.5.3 EARファイルの作成」を参照してください。
- EARファイルをデプロイし,開始する
作成したEARファイルをデプロイし,J2EEアプリケーション(Webサービス)として開始します。cjimportappコマンドおよびcjstartappコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjimportapp(J2EEアプリケーションのインポート)」および「cjstartapp(J2EEアプリケーションの開始)」を参照してください。
運用管理ポータルを使用して,J2EEアプリケーションをデプロイ(インポート)する方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「12.3.3 J2EEアプリケーションのインポート」を参照してください。
運用管理ポータルを使用して,J2EEアプリケーションを開始する方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「12.3.1 J2EEアプリケーションの開始」を参照してください。
SEIを起点としたWebサービスの開発例については,次に示す個所を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2008, 2011, Hitachi, Ltd.