Cosminexus ビジネスプロセス管理/エンタープライズサービスバス V8 サービスプラットフォーム 開発ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

22.1.2 保守用ログ(FTPインバウンドアダプタ)

保守用ログには,FTPインバウンドアダプタでのエラー発生時のログが出力されます。このログは,保守員に連絡するときに必要です。ここでは,FTPインバウンドアダプタでの保守用ログについて説明します。

<この項の構成>
(1) 保守用ログの出力形式と出力される内容
(2) 保守用ログの出力先

(1) 保守用ログの出力形式と出力される内容

(a) 出力形式

保守用ログの出力形式を次に示します。

<日付> <時刻> <pid> <tid> <保守情報>
(b) 出力される内容

保守用ログに出力される内容を次の表に示します。

表22-4 保守用ログに出力される内容(FTPインバウンドアダプタ)

項目 内容
日付 保守用ログの取得日付がyyyy/mm/ddの形式で出力されます。
  • yyyy:西暦
  • mm:月
  • dd:日
時刻 保守用ログの取得時刻がhh:mm:ss.SSSの形式で出力されます。
  • hh:時
  • mm:分
  • ss:秒
  • SSS:ミリ秒
pid プロセスを識別するためのIDが出力されます。OSが管理するプロセスIDとは異なります。
tid スレッドを識別するためのIDが出力されます。OSが管理するスレッドIDとは異なります。
保守情報 システム管理者または保守員に連絡するときに必要な保守情報が出力されます。

(2) 保守用ログの出力先

保守用ログの出力先およびログファイル名を次の表に示します。

表22-5 保守用ログの出力先およびファイル名(FTPインバウンドアダプタ)

ログファイルの出力先パス ログファイル名
<J2EEサーバの作業ディレクトリ>\ejb\<J2EEサーバ名>\logs\csc\inbound-adapter\ftp\FTP_Inbound_Resource_Adapter

現用ファイル
maintenance.log

バックアップファイル
maintenance<面数>.log

注※
現用ファイルのサイズが1面当たりのファイルサイズを超えた場合,バックアップファイルにリネームされます。バックアップファイル名には,バックアップファイルの面数が含まれます。新しいログファイルの方が小さい番号となります。

<J2EEサーバの作業ディレクトリ>は,usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)のejb.public.directoryキーで変更できます。デフォルトは,<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\publicです。保守用ログの出力先はejb.server.log.directoryキーでは変更できないため注意してください。usrconf.cfgの詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.3 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。

なお,RARファイルの属性を設定するConnector属性ファイルの次のプロパティで,保守用ログの出力レベル,ファイルのサイズ,およびファイル面数を変更できます。

RARファイルの属性を取得してConnector属性ファイルを生成するには,cjgetrarpropコマンドを実行します。cjgetrarpropコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「2.4 J2EEサーバで使用するリソース操作コマンド」を参照してください。また,Connector属性ファイルについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1 Connector属性ファイル」を参照してください。