Cosminexus ビジネスプロセス管理/エンタープライズサービスバス V8 サービスプラットフォーム 開発ガイド
FTPインバウンドアダプタとFTPクライアントとの通信中や,FTP受付への振り分け中に,FTPクライアントやネットワークの異常によって通信処理が無応答になったり,FTP受付以降のファイル操作処理に時間が掛かってしまったりしている場合に,FTPインバウンドアダプタでタイムアウトを検知します。
タイムアウトが検知された場合,メッセージが出力されたりコネクションが切断されたりして,システムの処理能力の低下を防止します。
FTPインバウンドアダプタでタイムアウトを監視するポイントを次の図に示します。
図20-6 FTPインバウンドアダプタでタイムアウトを監視するポイント
それぞれのポイントでの,タイムアウトしたときの動作,および注意事項について説明します。
制御コネクションに対して,FTPインバウンドアダプタから応答を返してから,FTPクライアントから次のFTPコマンドが送信されてくるまでの時間を監視します。
アイドルタイムアウトの監視の流れを次の図に示します。
図20-7 アイドルタイムアウトの監視の流れ
次に,タイムアウトしたときの動作および注意事項を示します。
データコネクションの接続方式がアクティブモードの場合,FTPクライアントへのデータコネクションの接続を開始してから完了するまでの時間を監視します。時間の監視は,コネクション接続の監視時間,リトライ間隔およびリトライ回数で指定します。データコネクション接続のタイムアウトの監視の流れを次の図に示します。
図20-8 データコネクション接続のタイムアウトの監視の流れ
次に,タイムアウトしたときの動作および注意事項を示します。
FTPクライアントからのファイルデータの受信を開始してからファイルデータが送信されるまでの時間を監視します。
データ受信のタイムアウトの監視の流れを次の図に示します。
図20-9 データ受信のタイムアウトの監視の流れ
次に,タイムアウトしたときの動作を示します。
FTPクライアントへファイルまたはリストデータの送信を開始してからファイルまたはリストデータの送信が完了するまでの時間を監視します。
データ送信のタイムアウトの監視の流れを次の図に示します。
図20-10 データ送信のタイムアウトの監視の流れ
cjgetrarpropコマンドで取得したconnector属性ファイルの次の項目を設定してください。
設定方法の詳細は,「21.1.3 FTPインバウンドアダプタをセットアップする」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2008, 2011, Hitachi, Ltd.