Cosminexus ビジネスプロセス管理/エンタープライズサービスバス V8 サービスプラットフォーム 開発ガイド
(1) 定義ファイルの種類
作成する定義ファイルの種類を次に示します。
- FTPアダプタコマンド定義ファイル
FTPアダプタで使用するユーザ管理コマンドのメッセージログの出力先,出力レベルなどを定義するためのファイルです。
- アカウント定義ファイル
FTP許可ユーザ,課金情報などのユーザアカウント情報を定義するためのファイルです。このファイルはFTPアダプタ実行環境プロパティファイルから参照されます。
- FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTPアダプタ用)
転送前および転送後に実行するFTPコマンドの実行許可を定義するためのファイルです。このファイルはFTP受付コンフィグファイルおよびFTPアダプタ実行環境プロパティファイルから参照されます。
- FTPアダプタ実行環境プロパティファイル
FTPアダプタごとの構成情報を定義するためのファイルです。
(2) 定義ファイルの作成
定義ファイルの作成手順について説明します。定義ファイルは,FTPアダプタが提供しているテンプレートファイルを利用して作成できます。
- テンプレートファイル(<FTPアダプタのインストールディレクトリ>\config\templates\adpftpcommand.properties)をコピーして,次のディレクトリに格納します。
<FTPアダプタのインストールディレクトリ>\config
- 定義内容を編集して保存します。
FTPアダプタコマンド定義ファイルで編集できる定義内容については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「FTPアダプタコマンド定義ファイル」を参照してください。
- csaftpuseraddコマンドを実行してアカウント定義ファイルを作成します。
作成したアカウント定義ファイルのパスは,FTPアダプタ実行環境プロパティファイルのftpadp.account-inf-filepathキーで指定する必要があります。csaftpuseraddコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「csaftpuseradd(FTPアダプタのユーザの登録・更新)」を参照してください。
- テンプレートファイル(<FTPアダプタのインストールディレクトリ>\config\templates\cscthrough.properties)をコピーして,任意のディレクトリに格納します。
- コピーしたテンプレートファイルのファイル名を任意の名称に変更します。
- 定義内容を編集して保存します。
FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTPアダプタ用)で編集できる定義内容については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「FTPコマンド許可リスト定義ファイル」を参照してください。
- テンプレートファイル(<FTPアダプタのインストールディレクトリ>\config\templates\adpftp.properties)をコピーして,次のディレクトリに格納します。
<FTPアダプタのインストールディレクトリ>\config
- コピーしたテンプレートファイルのファイル名を「<サービスID※>.properties」に変更します。
- 定義内容を編集して保存します。
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルで編集できる定義内容については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「FTPアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
- 注※
- サービスIDは,FTPアダプタを新規に追加するときにサービスアダプタ定義画面で指定する任意の文字列です。
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