Cosminexus ビジネスプロセス管理/エンタープライズサービスバス V8 サービスプラットフォーム 開発ガイド
要求電文は,XML文書形式で作成します。
要素,属性およびテキストデータは,W3CのXMLの仕様に従って指定します。XML文書で使用できない「<」,「>」,「&」などの文字を使用する場合,エスケープするか,CDATAセクションを利用する必要があります。
要求電文の形式は,単一のSQL文の実行を要求する場合と,複数のSQL文の実行を要求する場合とで異なります。
要求電文の形式を次に示します。なお,斜体の文字は可変値を表します。
<DBadapter>
<SQL識別子 out_maxOccurs="検索結果出力最大件数">
<DBA_IN_DATA>
<引数要素 nulldata="空要素の扱い">引数要素のデータ</引数要素>
:
</DBA_IN_DATA>
</SQL識別子>
</DBadapter>
|
<DBadapter>
<DBA_MULTI_SQL>
<SQL識別子 out_maxOccurs="検索結果出力最大件数">
<DBA_IN_DATA>
<引数要素 nulldata="空要素の扱い">引数要素のデータ</引数要素>
:
</DBA_IN_DATA>
</SQL識別子>
</DBA_MULTI_SQL>
:
</DBadapter>
|
要求電文の要素と属性について次の表に示します。なお,要素および属性の指定は,SQLオペレーション定義ファイルの設定値に依存します。SQLオペレーション定義ファイルについては「4.3.5(1) SQLオペレーション定義ファイルの作成」を参照してください。
表10-22 要求電文の要素と属性(DBアダプタ用のサービスリクエスタ)
| 要素名・属性名 | 種別 | 内容と設定値 | 設定値の型 | 省略可否 |
|---|---|---|---|---|
| DBadapter | 要素 | ルート要素です。次の下位要素があります。
|
− | × |
| DBA_MULTI_SQL | 要素 | サービスリクエスタからの要求が,複数のSQL文を実行する要求であることを示す要素です。SQL識別子以降の下位要素で入力情報を設定します。 SQLオペレーション定義ファイルのMAX_SQL_NO要素に設定した値以内で複数記述できます。
|
− | ○ |
| SQL識別子 | 要素 | SQL識別子にはSQLオペレーション定義ファイルで指定したSQL識別子の名称を指定します。 DBA_IN_DATA以降の下位要素で,入力情報を設定します。 属性にout_maxOccursがあります。 |
− | ○ |
| out_maxOccurs | 属性 | 検索結果出力最大件数を指定します。0以上の値を指定します。
|
xsd:int | ○ |
| DBA_IN_DATA | 要素 | 引数要素以降の下位要素で,SQLオペレーション定義ファイルで設定した引数要素のデータを設定します。 | − | × |
| 引数要素 | 要素 | 引数要素にはSQLオペレーション定義ファイルで指定した引数要素の名称を指定します。 この要素には,SQLオペレーション定義ファイルで指定した引数要素のデータが格納されます。 属性にnulldataがあります。
|
xsd:stringまたはdata_typeの設定値※ | × |
| nulldata | 属性 | SQLオペレーション定義ファイルで指定したdba_inf(引数の種別)が「data」の場合に,空要素のデータを「null」として扱うかどうかを指定します(dba_infが「data」以外の場合は,指定できません)。
|
xsd:string {Y|N} |
○ |
表10-23 data_typeの設定値と引数要素の型の対応(HiRDBの場合)
| data_typeの設定値 | 引数要素の型 |
|---|---|
| INTEGER | xsd:int※ |
| SMALLINT | xsd:short※ |
| DECIMAL | xsd:string |
| FLOAT | xsd:double※ |
| REAL | xsd:float※ |
| CHAR | xsd:string |
| VARCHAR | xsd:string |
| DATE | xsd:date※ |
| TIME | xsd:string |
| TIMESTAMP | xsd:string |
| LONGVARBINARY | xsd:hexBinary |
表10-24 data_typeの設定値と引数要素の型の対応(Oracleの場合)
| data_typeの設定値 | 引数要素の型 |
|---|---|
| NUMERIC | xsd:string |
| CHAR | xsd:string |
| VARCHAR | xsd:string |
| DATE | xsd:date※ |
| TIME | xsd:string |
| TIMESTAMP | xsd:string |
| LONGVARCHAR | xsd:string |
| CLOB | xsd:string |
| VARBINARY | xsd:hexBinary |
| LONGVARBINARY | xsd:hexBinary |
| BLOB | xsd:hexBinary |
なお,DBアダプタに送信する要求電文で設定する引数要素の値は,次の表のとおりに扱います。
表10-25 DBアダプタに送信する要求電文での引数要素の扱い
| 要求電文の引数要素の値 | SQLオペレーション定義ファイルの設定値 | 要求電文のnulldataの属性値 | 引数要素の扱い | |
|---|---|---|---|---|
| dba_infの属性値 | data_typeの属性値 | |||
| 空要素 | data | − | "Y"または"△Y△"※ | null |
| "Y"または"△Y△"以外(省略時も含む) | 空文字列("") | |||
| data以外 | − | − | 空文字列("") | |
| 空要素以外 | data | CHAR,VARCHAR,LONGVARCHAR,CLOB | − | 値の前後の空白文字は削除しません。<引数要素>△ABC△</引数要素>は,空白文字を削除しないで"△ABC△"として扱います。 |
| CHAR,VARCHAR,LONGVARCHAR,CLOB以外 | − | 値の前後の空白文字を削除します。<引数要素>△123△</引数要素>は,空白文字を削除して"123"として扱います。 | ||
| data以外 | − | − | 値の前後の空白文字は削除しません。<引数要素>△ABC△</引数要素>は,空白文字を削除しないで"△ABC△"として扱います。 | |
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