Cosminexus ビジネスプロセス管理/エンタープライズサービスバス V8 サービスプラットフォーム 開発ガイド
ビジネスプロセスの処理フローを二つ以上のシーケンスに枝分かれさせて並列実行するための定義をするアクティビティで,並列処理開始アクティビティと並列処理終了アクティビティの二つがあります。並列処理の開始個所には並列処理開始アクティビティを,複数のシーケンスの合流個所には並列処理終了アクティビティを配置します。
並列処理開始アクティビティから枝分かれさせて並列実行するシーケンスのうち,フォルト送出アクティビティで終了するシーケンスは,並列処理終了アクティビティに連結する必要はありません。また,並列処理開始アクティビティから枝分かれさせて並列実行するシーケンスがすべてフォルト送出アクティビティで終了する場合,並列処理終了アクティビティを配置する必要はありません。
並列処理アクティビティを利用した処理の並列実行について,次の図に示します。
図6-14 並列処理アクティビティを利用した処理の並列実行
並列処理開始アクティビティの下には複数のシーケンスを用意して,並列して処理を実行できます。なお,複数のシーケンス間での処理の順序を設定することもできます。
例えば,図6-14のA-1およびA-2が完了してからA-3を実行する場合,A-1およびA-2を連結元,A-3を連結先として,リンクコネクション(link1およびlink2)で連結します。さらに,A-1およびA-2の処理の終了に加えて,リンクの条件を設定してA-1およびA-2とA-3のリンクを制御することもできます。
図6-14の例の場合,連結先のA-3の処理は,次のような過程で開始されます。
並列処理終了アクティビティ以降のアクティビティの処理は,並列処理された複数のシーケンスがすべて完了したあとに実行されます。
並列処理アクティビティの定義の手順を次に示します。
並列に処理する複数のシーケンス間でのリンクの定義手順について次に示します。
図6-15 並列処理開始アクティビティまたは分岐処理開始アクティビティからリンクが定義された場合の処理の流れ
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