Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス 定義編(サーバ定義)

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3.2 usrconf.cfgバッチサーバ用オプション定義ファイル

<この節の構成>
(1) 形式
(2) ファイルの格納先
(3) 機能
(4) 指定できるキー
(5) add.jvm.argで指定できるJavaVMのオプション

(1) 形式

次のようにキーを指定します。

 
<キー名称> = <値>
 

指定方法
  • 改行までが値になります。
  • #で始まる行はコメントとみなされます。
  • 値が存在しない行を定義した場合,その行は無視されます。
  • 値の後ろには,空白やコメントなどの文字列は追加できません。追加した場合,不正な値と解釈されます。
(例) <キー名称> = <値> #<コメント>
  • 実行時の文字エンコーディングと異なる文字エンコーディングでは記述できません。

(2) ファイルの格納先

(3) 機能

バッチサーバを実行するJavaVMの起動オプションを指定します。

バッチサーバの稼働中に,このファイルの内容を変更した場合,変更した内容は次にバッチサーバを起動したときに反映されます。

(4) 指定できるキー

指定できるキーの概要とデフォルト値を次の表に示します。キーの詳細については,「2.3 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。なお,参照する場合は「J2EEサーバ」および「J2EEアプリケーション」を「バッチサーバ」および「バッチアプリケーション」と読み替えてください。

注意
ファイル内でマルチバイト文字を使用する場合は,次の個所で使用しているマルチバイト文字とエンコードを統一してください。
  • usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)
  • cjexecjobコマンド(バッチアプリケーション実行コマンド)の引数
  • バッチアプリケーションのソースコード(java.lang.System.outまたはjava.lang.System.err)

 

表3-2 usrconf.cfgに指定できるキーとデフォルト値(バッチサーバ)

キー名称 概要 デフォルト値
add.jvm.arg 指定されたオプションを使ってJavaVMを起動します。
add.jvm.argで指定できるJavaVMのオプションについては,「3.2(5)(a) バッチサーバのadd.jvm.argで指定できるJavaVMオプション」を参照してください。
デフォルト値については「3.2(5)(b) バッチサーバでのJavaVMオプションのデフォルト値」を参照してください。
add.class.path コンテナ拡張ライブラリ用のJARを指定します。 なし
add.library.path JNI用の共有ライブラリを指定します。コンテナ拡張ライブラリがJNIを利用する場合だけ指定します。 なし
batch.service.enabled このキーは,手動で編集しないください。
cjsetupコマンドに-batchオプションを指定して実行した場合に,キーの値にtrueが表示されます。
true(-cjsetupコマンドに-batchオプションを指定して実行した場合)
cpp.library.version プロセス内で使用するlibstdc++ライブラリのバージョンを指定します。
  • x64ネイティブ版を使用する場合
    6
  • それ以外を使用する場合
    5
ejb.public.directory 指定されたディレクトリをバッチサーバの作業ディレクトリとしてバッチサーバを起動します。
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\public
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/server/public
ejb.server.corefilenum(UNIX用) バッチサーバ再起動時に残すcoreファイルの数を指定します。 1
ejb.server.log.directory ログファイルの出力先ディレクトリを指定します。
  • Windowsの場合
    <Cosminexus作業ディレクトリ>\ejb\<サーバ名称>\logs
  • UNIXの場合
    <Cosminexus作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>/logs
ejb.server.log.mode ログファイルの出力形態を指定します。 7
ejb.server.log.stdout.filesize cjstdout.logファイルのサイズの上限値を指定します。 1048576
ejb.server.log.stderr.filesize cjstderr.logファイルのサイズの上限値を指定します。 1048576
jvm.type 使用するJavaVMのタイプを指定します。 server

注※
cjstartsvコマンドまたはcjstartwebコマンド実行時,add.library.pathとOSの環境変数(LIBPATHなど)の両方が設定されている場合,add.library.pathの設定が優先されます。

(5) add.jvm.argで指定できるJavaVMのオプション

add.jvm.argで指定できるJavaVMのオプションおよびバッチサーバでのデフォルト値について説明します。

(a) バッチサーバのadd.jvm.argで指定できるJavaVMオプション

バッチサーバのadd.jvm.argで指定できるJavaVMのオプションについて説明します。JavaVMのオプションには標準で指定できるオプションと,日立固有のJavaVM拡張オプションがあります。また,JavaVMのオプションは使用するサーバによってデフォルト値が異なります。日立固有のJavaVM拡張オプションの詳細については,「19.1 日立固有のJavaVM拡張オプションの一覧」を参照してください。Java HotSpot VMのオプションの詳細については「19.5 Cosminexusで指定できるJava HotSpot VMのオプション」を参照してください。

バッチサーバのadd.jvm.argで指定できるJavaVMのオプションを次に示します。

(b) バッチサーバでのJavaVMオプションのデフォルト値

バッチサーバでのJavaVMオプションのデフォルト値を示します。