Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス 定義編(サーバ定義)
次のようにキーを指定します。
<キー名称> = <値>
J2EEサーバを実行するJavaVMの起動オプションを指定します。
J2EEサーバの稼働中に,このファイルの内容を変更した場合,変更した内容は次にJ2EEサーバを起動したときに反映されます。
指定できるキーとデフォルト値を次の表に示します。「VR」とは,パラメタが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。
表2-2 usrconf.cfgに指定できるキーとデフォルト値(J2EEサーバ)
キー名称 | 内容 | デフォルト | VR |
---|---|---|---|
add.jvm.arg | 指定されたオプションを使ってJavaVMを起動します。 なお,システムプロパティを指定したい場合は,"-D"を利用しないで,usrconf.propertiesファイルに指定します。 複数のオプションを指定する場合,同じキー名称を使用して,次のように複数回指定してください。 (指定例) add.jvm.arg= -Xms256m add.jvm.arg= -Xmx512m なお,次のように複数のオプションを指定できません。指定をした場合,JavaVMの初期化に失敗します。 (指定例) add.jvm.arg=-Xms256m -Xmx512m add.jvm.argで指定できるJavaVMのオプションについては,「2.3(5)(a) J2EEサーバのadd.jvm.argで指定できるJavaVMオプション」を参照してください。 |
デフォルト値については「2.3(5)(b) J2EEサーバでのJavaVMオプションのデフォルト値」を参照してください。 | − |
add.class.path | コンテナ拡張ライブラリ用のJARを指定します。 なお,スペースを含むパスを指定する場合,パスをダブルクォーテーション(")で囲む必要はありません。 また,ダブルクォーテーションでの指定は有効となりません。 |
なし | − |
add.library.path※1 | JNI用の共有ライブラリを指定します。コンテナ拡張ライブラリがJNIを利用する場合だけ指定します。 | なし | − |
cpp.library.version | プロセス内で使用するlibstdc++ライブラリのバージョンを指定します。なお,このキーは,Linux用です。 指定できる文字列を次に示します。
Red Hat Enterprise Linux 6の場合,設定できるのは「6」だけです。 Red Hat Enterprise Linux以外のプラットフォームで設定しても無効です。 |
|
− |
ejb.public.directory | 指定されたディレクトリをJ2EEサーバの作業ディレクトリとしてJ2EEサーバを開始します。J2EEサーバのカレントディレクトリを次に示します。
|
|
− |
ejb.server.corefilenum(UNIX用) | J2EEサーバ再起動時に残すcoreファイルの数を0〜16の整数で指定します。なお,このキーは,UNIX用です。 次の対象coreファイルのうち,作成日時が新しいものから指定した数のファイルを残し,それ以外のファイルは削除されます。通常はJ2EEサーバダウン時に出力するcoreファイル数の1を指定します。
なお,coreファイルのリネーム,または削除に失敗した場合はメッセージKDJE40047-Eを出力し,J2EEサーバ起動処理を中止して異常終了します。 また,次のことに注意してください。
|
1 | − |
ejb.server.log.directory | 指定されているディレクトリをログファイル※2の出力先として使用します。パス長は,1〜200バイトで指定します。Windowsの場合,UNC名を含むパスは指定できません。UNIXの場合,nfsマウントされたディスク上へのパスは指定できません。 このキーを指定する場合,サーバ開始前にログ出力先ディレクトリを作成してください。存在しないディレクトリが指定された場合は,J2EEサーバ開始時にKDJE40024-Eのメッセージが出力され,異常終了します。 ほかのJ2EEサーバやWebコンテナサーバとログ出力先が,同じディレクトリにならないように注意してください。同じディレクトリを指定した場合,動作は保証されません。 なお,このキーを指定して,作業ディレクトリ以外にログを出力する場合,変更先ディレクトリ下のログファイルはサーバをアンセットアップする時に削除されません。ログファイルを削除したい場合には,手動で削除してください。 |
|
− |
ejb.server.log.mode | ログファイルの出力形態を指定します。 指定できる文字列を次に示します。
|
7 | − |
ejb.server.log.stdout.filesize | cjstdout.logファイルのサイズの上限値を指定します。 | 1048576 | − |
ejb.server.log.stderr.filesize | cjstderr.logファイルのサイズの上限値を指定します。 | 1048576 | − |
jvm.type | 使用するJavaVMのタイプを指定します。指定できる値は次のどちらかです。
AIX,およびSolarisの場合は,”server”を指定しても”client”になります。 |
server | − |
ログの種類 | 内容 | ログ取得ディレクトリおよびログファイル名 |
---|---|---|
メッセージログ | 稼働ログ |
|
ログ稼働ログ |
|
|
ユーザログ | Webサーブレットログ |
|
ユーザ出力ログ |
|
|
ユーザエラーログ |
|
|
JavaVMの保守情報およびガーベージコレクションのログ |
|
|
イベントログ | JavaVMの明示管理ヒープ機能イベントログ |
|
例外ログ | 障害発生時の例外情報 |
|
保守用ログ | 保守情報 |
|
コンソールメッセージ |
|
|
EJBコンテナの保守情報 |
|
|
Webコンテナの保守情報 |
|
|
起動プロセス標準出力情報 |
|
|
起動プロセス標準出力情報バックアップ |
|
|
起動プロセス標準エラー情報 |
|
|
起動プロセス標準エラー情報バックアップ |
|
|
終了プロセス情報 |
|
|
リソースアダプタの保守用ログ | − |
|
TPBrokerのトレース | TPBrokerのトレース情報 |
|
add.jvm.argで指定できるJavaVMのオプションおよびJ2EEサーバでのデフォルト値について説明します。
J2EEサーバのadd.jvm.argで指定できるJavaVMのオプションについて説明します。JavaVMのオプションには標準で指定できるオプションと,日立固有のJavaVM拡張オプションがあります。また,JavaVMのオプションは使用するサーバによってデフォルト値が異なります。日立固有のJavaVM拡張オプションの詳細については,「19.1 日立固有のJavaVM拡張オプションの一覧」を参照してください。Java HotSpot VMのオプションの詳細については「19.5 Cosminexusで指定できるJava HotSpot VMのオプション」を参照してください。
J2EEサーバのadd.jvm.argで指定できるJava HotSpot VMのオプションを次に示します。
J2EEサーバでのJavaVMオプションのデフォルト値を示します。
# java vm options add.jvm.arg=-Xms256m add.jvm.arg=-Xmx512m add.jvm.arg=-XX:PermSize=128m add.jvm.arg=-XX:MaxPermSize=128m add.jvm.arg=-XX:+HitachiVerboseGC add.jvm.arg=-XX:HitachiVerboseGCIntervalTime=600 # ejb public directory ejb.public.directory=c:\workdir # ejb.server.log.directory ejb.server.log.directory=c:\logdir\servername
# java vm options add.jvm.arg=-Xms256m add.jvm.arg=-Xmx512m add.jvm.arg=-XX:PermSize=128m add.jvm.arg=-XX:MaxPermSize=128m add.jvm.arg=-XX:+HitachiVerboseGC add.jvm.arg=-XX:HitachiVerboseGCIntervalTime=600 # ejb public directory ejb.public.directory=/opt/workdir # ejb.server.log.directory ejb.server.log.directory=/CClogs/server/servername # ejb.server.corefilenum ejb.server.corefilenum=3
All Rights Reserved. Copyright (C) 2008, 2011, Hitachi, Ltd.