17.5.1 障害時の保守情報の収集
プロセスモニタがモニタ対象プロセスの障害を検知すると,保守情報(スナップショットログ)が次のパスに自動で出力されます。
<snapshot.log.filepathの指定値>_<yyyy-MM-dd_HH-mm-ss.SSS>_<n>.zip
説明
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「snapshot.log.filepath」は,config.properties(本製品の設定ファイル)のプロパティです。詳細は,「18.2.4(4) スナップショットログ収集機能に関するプロパティ」を参照してください。
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「yyyy-MM-dd_HH-mm-ss.SSS」は,時刻情報を示します。
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「n」は,「プロセスモニタを起動してから何番目の収集要求か」を表す通番※を示します。
注※ 一番目の収集要求を1とします。
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スナップショット収集中のログは,プロセスモニタのメッセージログに出力されます。
スナップショットログのログファイルの活用方法を次に示します。
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サポートサービスに障害の原因解析を依頼する場合
zipファイルをサポートサービスに送付してください。
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自身で障害の原因を解析する場合
zipファイルを展開して調査してください。スナップショットログに含まれる情報については,「17.3 スナップショットログの収集対象」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) スナップショットログの自動収集の条件
スナップショットログが出力される条件は,次を参照してください。
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実行可能JAR/WAR形式
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WARデプロイ形式
(2) モニタ対象稼働中情報の取得
本製品が障害を検知したときに,モニタ対象プロセスが稼働中であればモニタ対象稼働中情報が取得されます。ただし,config.properties(本製品の設定ファイル)のプロパティで設定すれば,プロセスモニタがモニタ対象プロセスの停止要求を検知したとき,停止する前にモニタ対象稼働中情報を取得できます。設定方法は,「17.9.3 モニタ対象プロセスの停止要求時,停止する前にモニタ対象稼働中情報を取得したい場合」を参照してください。
また,稼働監視で障害を検知したときのモニタ対象稼働中情報の取得時の条件をカスタマイズしたい場合は,「17.9.4 稼働監視で障害を検知したときのモニタ対象稼働中情報取得時の条件をカスタマイズしたい場合」を参照してください。
モニタ対象稼働中情報の出力トリガーと取得可否を次の表に示します。
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モニタ対象稼働中情報の出力トリガー |
モニタ対象稼働中情報の取得可否 |
備考 |
|---|---|---|
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モニタ対象プロセスの停止要求を受けた |
○ |
プロセスモニタが停止シグナルを受ける終了方式の場合に取得されます。 モニタ対象プロセスの終了方式によっては,モニタ対象稼働中情報を取得できない場合があります。例えば,WARデプロイ形式のTomcatにシャットダウンポートを使用して終了するときは,モニタ対象稼働中情報を取得できません。 |
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モニタ対象プロセスが終了した |
× |
なし |
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稼働監視が異常を検知した |
○ |
なし |
- (凡例)
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○:モニタ対象稼働中情報が取得されます。
×:モニタ対象稼働中情報が取得されません。