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uCosminexus Application Runtime - Cosminexus Developer's Kit for Java 機能解説・リファレンス


5.1 日立JavaVM拡張オプションの一覧

日立JavaVMは,日立固有の拡張オプションを使用できます。

日立JavaVM拡張オプションの一覧を,次の表に示します。

重要
指定できるオプションについて

日立JavaVMで指定できるオプションは,javaコマンドに対してオプション指定なしで起動した場合に表示されるオプションと,javaコマンドに対して-Xか-XXか-XX:+Hitachiオプションを指定したときに表示されるオプションだけです。それ以外のオプションを指定した場合,動作は保証しません。

次の表の「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。

表5‒1 日立JavaVM拡張オプションの一覧

分類

オプション名称

概要

関連情報

一覧表示オプション

-XX:+Hitachi

日立JavaVM拡張オプションの一覧を表示します。

拡張スレッドダンプ機能オプション

-XX:[+|-]HitachiThreadDump

拡張スレッドダンプ情報を出力するかどうかを指定します。

-XX:[+|-]HitachiThreadDumpToStdout

標準出力にスレッドダンプを出力するかどうかを指定します。

-XX:[+|-]HitachiThreadDumpWithHashCode

スレッド情報にハッシュコードを出力するかどうかを指定します。

-XX:[+|-]HitachiThreadDumpWithCpuTime

スレッド情報にユーザCPU時間とカーネルCPU時間を出力するかどうかを指定します。

-XX:[+|-]HitachiThreadDumpWithBlockCount

スレッド情報に処理をブロックした回数と待ち状態になった回数を出力するかどうかを指定します。

JavaVMログファイルオプション

-XX:HitachiJavaLog※1

ログファイル名のプリフィックスを指定します。

-XX:HitachiJavaLogFileSize※1

1ファイルの最大ファイルサイズを指定します。

-XX:[+|-]HitachiJavaLogNoMoreOutput※1

ログファイル作成時に,入出力エラーが発生した場合の動作について指定します。

-XX:HitachiJavaLogNumberOfFile※1

作成するログファイルの最大ファイル数を指定します。

-XX:[+|-]JavaLogAsynchronous

ログファイルの非同期出力機能を有効にします。

-XX:[+|-]StandardLogToHitachiJavaLog

日立JavaVMの標準出力と標準エラー出力の内容を,JavaVMログファイルに出力するかどうかを指定します。

詳細時間出力オプション

-XX:[+|-]HitachiOutputMilliTime

ミリ秒までの時間を出力するかどうかを指定します。

拡張verbosegc機能オプション

-XX:[+|-]HitachiVerboseGC※2

GCが発生したときの拡張verbosegc情報を出力するかどうかを指定します。

-XX:[+|-]HitachiCommaVerboseGC

拡張verbosegc情報をCSV形式で出力するかどうかを指定します。

-XX:HitachiVerboseGCIntervalTime

拡張verbosegc情報を出力する時間の間隔を指定します。

-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintCause

GCの要因内容を出力するかどうかを指定します。

-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintDate

拡張verbosegc情報に日付を出力するかどうかを指定します。

-XX:[+|-]HitachiVerboseGCCpuTime

GCのプロセッサ時間を出力するかどうかを指定します。

-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintTenuringDistribution

GC発生時にJavaVMログファイルへSurvivor領域のオブジェクトの年齢分布を出力します。

-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintJVMInternalMemory

日立JavaVM内部で管理しているヒープ情報をJavaVMログファイルへ出力するかどうかを指定します。

-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintThreadCount

Javaスレッドの数を監視するために,Javaスレッドの数をJavaVMログファイルに出力するかどうかを指定します。

-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintDeleteOnExit

java.io.File.deleteOnExit()を呼び出したことによって日立JavaVMが確保した累積のヒープサイズとメソッドの呼び出し回数をJavaVMログファイルに出力するかどうかを指定します。

コードキャッシュ領域情報出力機能オプション

-XX:[+|-]PrintCodeCacheInfo

コードキャッシュ領域の使用量を出力するかどうか,また,使用量がしきい値に達したことを知らせるメッセージを出力するかどうかを指定します。

7.3.3 コードキャッシュ領域に関するログの内容

-XX:CodeCacheInfoPrintRatio

コードキャッシュ領域の使用量がしきい値に達したことを知らせるメッセージを出力する契機となる,コードキャッシュ領域の使用率を指定します。

-XX:[+|-]PrintCodeCacheFullMessage

JavaメソッドがJITコンパイルの対象になった場合,コードキャッシュ領域が枯渇していたときにメッセージを出力するかどうかを指定します。

7.3.3 コードキャッシュ領域に関するログの内容

OutOfMemoryError発生時の拡張機能オプション

-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryCause※2

OutOfMemoryError発生時の発生要因種別を出力するかどうかを指定します。

-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryStackTrace※2

OutOfMemoryError発生時のスタックトレースを出力するかどうかを指定します。

-XX:HitachiOutOfMemoryStackTraceLineSize

OutOfMemoryError発生時に出力するスタックトレースの1行の文字数を指定します。

-XX:[+|-]HitachiOutOfMemorySize※2

OutOfMemoryError発生時に要求したメモリのサイズを出力します。

-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryAbort

OutOfMemoryError発生時,メッセージとメモリダンプを出力して強制終了するかどうかを指定します。

-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryAbortThreadDump

OutOfMemoryError発生時にスレッドダンプを出力かどうかを指定します。

-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryAbortThreadDumpWithJHeapProf

-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortThreadDumpで出力するスレッドダンプログファイルにクラス別統計情報を出力します。

-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryHandling

OutOfMemoryハンドリング機能を有効にするかどうかを指定します。

-XX:HitachiOutOfMemoryHandlingMaxThrowCount

OutOfMemoryハンドリング機能を有効にした場合の,Javaヒープ不足またはMetaspace,Compressed Class Space不足が原因のOutOfMemory発生回数合計値の1時間当たりの上限値を指定します。

クラスライブラリトレース機能オプション

-XX:[+|-]HitachiJavaClassLibTrace※2

クラスライブラリのスタックトレースを出力するかどうかを指定します。

-XX:HitachiJavaClassLibTraceLineSize

クラスライブラリのスタックトレースの1行の文字数を指定します。

ローカル変数情報出力機能オプション

-XX:[+|-]HitachiLocalsInThrowable

例外発生時のスタックトレースに,ローカル変数情報を出力するかどうかを指定します。

-XX:[+|-]HitachiLocalsInStackTrace

スレッドダンプ出力時のスタックトレースに,ローカル変数情報を出力するかどうかを指定します。

7.5 JavaVMスタックトレース情報

-XX:[+|-]HitachiLocalsSimpleFormat

ローカル変数情報出力を,簡易フォーマットにするかどうかを指定します。

7.5 JavaVMスタックトレース情報

-XX:[+|-]HitachiTrueTypeInLocals

ローカル変数情報出力時に,ローカル変数オブジェクトの実際の型名を文字列として出力するかどうかを指定します。

7.5 JavaVMスタックトレース情報

-XX:HitachiCallToString

ローカル変数情報出力時に,ローカル変数オブジェクトの変数値を文字列として出力するかどうかを指定します。

7.5 JavaVMスタックトレース情報

システムリソース解除オプション

-XX:[+|-]HitachiFullCore

システムリソースRLIMIT_COREの設定を変更するかどうかを指定します。

リソースの上限値指定オプション

-XX:HitachiJITCompileMaxMemorySize

JITコンパイル時に確保するメモリの上限値を指定します。

-XX:HitachiThreadLimit

スレッド数の上限値を指定します。

JITコンパイラ稼働継続機能オプション

-XX:[+|-]JITCompilerContinuation

JITコンパイラ稼働継続機能を有効にするかどうかを指定します。

圧縮オブジェクトポインタ機能オプション

-XX:[+|-]UseCompressedOops

圧縮オブジェクトポインタ機能を有効にするかどうかを設定します。

4.15 圧縮オブジェクトポインタ機能

(凡例)

空欄:関連情報はありません。

注※1

JavaVMログファイルについての設定です。

注※2

次のオプションを指定した場合,JavaVMログファイルが出力されます。

-XX:+HitachiOutOfMemoryStackTrace

-XX:+HitachiOutOfMemoryCause

-XX:+HitachiOutOfMemorySize

-XX:+HitachiVerboseGC

-XX:+HitachiJavaClassLibTrace