4.1 日立JavaVMの機能の概要
アプリケーションサーバのプロセスは,JavaVM上で実行されます。
日立JavaVMで提供している機能を次に示します。
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クラス別統計機能
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インスタンス統計機能※1
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STATICメンバ統計機能※1
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参照関係情報出力機能※1
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統計前のGC選択機能※1
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Tenured領域内不要オブジェクト統計機能※1
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Tenured増加要因の基点オブジェクトリスト出力機能※1
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クラス別統計情報解析機能※2
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Survivor領域の年齢分布情報出力機能
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JITコンパイル時のCヒープ確保量の上限値設定機能
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スレッド数の上限値設定機能
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ファイナライズ滞留解消機能
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ログファイルの非同期出力機能
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圧縮オブジェクトポインタ機能
- 注※1
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クラス別統計情報を出力するクラス別統計機能の一つです。
- 注※2
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クラス別統計情報解析機能を使うと,拡張スレッドダンプファイルに出力されたクラス別統計情報をCSV形式で出力できます。
- ヒント
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クラス別統計機能のTenured領域内不要オブジェクト統計機能を実行した場合,次に示す機能は無効となります。
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インスタンス統計機能
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STATICメンバ統計機能
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統計前のGC選択機能
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日立JavaVMでは,障害発生時の要因分析やシステムの状態確認に利用できるよう,ログの出力内容が拡張されています。このログは,日立JavaVMのJavaVMログファイルに出力され,標準のJavaVMよりも,多くのトラブルシュート情報が取得できます。さらに,このログ(拡張verbosegc情報)を利用して適切なチューニングを実施することで,システムの可用性向上が図れます。日立JavaVMのJavaVMログファイルについては,「7.3 JavaVMログ(JavaVMログファイル)」を参照してください。日立JavaVMのチューニングについては,「2. メモリチューニング」を参照してください。
次節以降で,日立JavaVMの各機能について説明します。
日立JavaVMの機能を使用する際の注意事項については,「4.16 日立JavaVMの機能使用時の注意事項」を参照してください。また,Oracle社のJDKとの非互換性については,「4.17 Oracle社のJDKと日立が提供するJDKとの非互換性」を参照してください。