1.1.1 日立JavaVMの特長
日立JavaVMを利用すると,標準のJavaVMと比較して,より多く詳細な粒度でトラブルシューティングに役立つ情報を取得できます。万一の障害発生時でも,取得した各種情報を基に迅速な問題解決につなげることができます。
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日立JavaVMでは,スレッドダンプ出力時,日立独自に拡張された情報(拡張スレッドダンプ情報)を取得できます。拡張スレッドダンプ情報の活用によって,トラブルの切り分けや原因個所の特定,要因調査を容易に実施できます。
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日立JavaVMでは,アプリケーション実行時のメモリ使用量を把握するために必要となる情報(拡張verbosegc情報※)をJavaVMログファイルに出力します。この情報を基に,処理性能に影響を及ぼす要因を特定し,適切なチューニングを実施することで,システムの可用性向上を図れます。さらに,日立JavaVMでは,トラブルの要因分析やシステムの状態確認に利用できる情報も,JavaVMログファイルに出力されるログから取得できます。
- 注※
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GC(ガーベージコレクション)実行時の各領域の詳細なメモリサイズが出力されます。