7.2.2 監視二重化構成でのイベント転送
ジョブ管理サーバからのイベント転送や,顧客エージェントサーバからのパフォーマンスデータやアラート転送は,システム管理の監視二重化の主系と副系の両方に対して転送する必要があります。
(1) ジョブ管理マネージャーからのJP1イベント転送
JP1 Cloud Service側のジョブ管理マネージャーのJP1/Baseの転送設定ファイル(forward)に,転送先ホストとして2台のシステム管理サーバを設定します。JP1 Cloud Service側での構築時に設定しますので,お客様の設定は不要です。
(2) パフォーマンスデータとアラートイベントの転送
お客様側のJP1/IM-Agentからのパフォーマンスデータやアラートの転送は,JP1/IMが提供する「監視二重化」機能により対応しています。この機能では,お客様側の JP1/IM-Agent にて,2台のシステム管理マネージャーへデータを並行して転送する設定を行うことで,監視の二重化が実現されます。設定にあたっては,お客様側のJP1/IM-Agentのimagent 共通設定ファイル(jpc_imagentcommon.json)の定義ファイルに2台のシステム管理マネージャーの情報を設定してください。
imagent 共通設定ファイル(jpc_imagentcommon.json)の定義ファイルの形式および文法については,JP1のマニュアル「JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・API リファレンス」における「2.定義ファイル」を参照してください。
- 注意事項
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監視二重化構成におけるデータ転送先の設定は,お客様側にてIM-Agentの設定を通じて実施いただく必要がございます。ライセンス上の制約により,主系または副系のいずれか一方のみにデータを転送する構成が想定される場合がございますが,誤って意図しない系に転送先を設定された場合に生じる影響につきましては,お客様の責任範囲となりますので,設定時には十分ご注意ください。