Hitachi

 システム管理者 クイックリファレンス


3.19.15 SVPのソフトウェア設定情報のリストア

背景

SVPの故障時などSVPを交換する場合に、「3.19.14 SVPのソフトウェア設定情報のバックアップ」で作成したバックアップを使用して新しいSVPに各種設定情報をリストアすることができます。

注意
SVPソフトウェアの設定情報をリストアする場合、リストアするバックアップファイルは、リストア先のSVPソフトウェアと同じバージョンのSVPソフトウェアで取得したバックアップファイルを使用してください。異なるバージョンで取得したバックアップファイルをリストアする場合、次の表に示すバージョンの関係を注意ください。

バックアップする時点のSVPソフトウェアバージョン

リストアする時点のSVPソフトウェアバージョン

93-02-03-XX/00以降

93-02-03-XX/00未満

88-06-03-XX/00以降

88-06-03-XX/00未満

上記の組み合わせでリストアしても、サービスが正常に起動しない場合、リストア後に、次のどちらかの設定を実施してください。

前提条件

操作手順

  1. バックアップファイルをSVPの任意のフォルダにコピーします。

  2. SVPでWindowsのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  3. カレントディレクトリをツールが存在するディレクトリに移動し、次のコマンドを実行します。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    MappRestore.bat△[バックアップファイルの格納先パス(絶対パス指定)\ファイル名]

    △:半角スペース

    []内:引数

    ヒント

    C:\Mapp:ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアのインストールディレクトリを示します。

    「C:\Mapp」以外をインストールディレクトリに指定した場合は、「C:\Mapp」を、指定のインストールディレクトリに置き換えてください。

  4. リストア完了メッセージが表示されます。

  5. 任意のキーを入力しメッセージを終了させ、コマンドプロンプトを閉じます。

  6. Storage Device Listに登録されている各ストレージシステムに対して、ポート番号を再割り振りします(「3.18.17 自動割り振りされたポート番号を再割り振りする」を参照)。

  7. SVPの起動時にサービスを自動で起動させたいストレージがある場合は、当該ストレージに対してサービスの自動起動を設定します(「3.20.22 Storage Device Listからストレージシステム情報を変更」参照)。

  8. SVPを再起動します(「3.18.3 SVPを再起動する」参照)。

    再起動が完了するまで約10分かかります。

    注意

    次のすべての条件に当てはまる場合は、リストア作業後に、後述の追加作業を実施してください。

    • SVPと管理クライアント間のSSL通信の証明書をデフォルトのままで運用している

    • 異なるSVPソフトウェアのバージョン間で、バックアップ・リストアを実施した

    デフォルト証明書の有効期限は、SVPソフトウェアのバージョンによって異なります。このため、異なるSVPソフトウェアのバージョン間で、バックアップ・リストアすると、有効期限が短いデフォルト証明書に戻ることがあります。

    追加作業

    1. 付録C.12 SVPと管理クライアント間のSSL通信の証明書をデフォルトに変更」を実施します。

      この操作によって、インストールされているSVPソフトウェアのバージョンに対応したデフォルト証明書が適用されます。

    2. 次の手順を参照して、デフォルト証明書の有効期限に問題がないことを確認します。