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 システム管理者 クイックリファレンス


3.19.1 ストレージ管理ソフトウェア、SVPソフトウェア、ファームウェアの更新

メモ
  • VSP E590およびVSP E790の場合、弊社のソリューションサービスを発注願います。弊社営業にお問い合わせください。

  • 上記以外のモデルの場合も、ファームウェアの更新は、保守員が実施します。また、ファームウェアも更新に合わせて、お客様によるSVPソフトウェアの更新が必要です。ファームウェアを更新したい場合は、弊社営業にお問い合わせください。

ストレージ管理ソフトウェア、SVP ソフトウェア、ストレージシステムのファームウェアを更新します。所要時間はストレージ管理ソフトウェアの更新が10 分程度、SVP ソフトウェアを更新する場合はストレージシステムあたり10 分程度、ファームウェアを更新する場合はストレージシステムあたり200 分程度です。

ヒント

SVPに登録されているストレージシステムのSVPソフトウェアを更新する場合、Storage Device Listから起動できます。ストレージ管理ソフトウェア、およびファームウェアの更新はStorage Device Listから起動できません。Storage Device ListによるSVPソフトウェアの更新の起動は、SVPソフトウェアのバージョンと、ストレージ管理ソフトウェア、およびファームウェアのバージョンの対応を維持させるため、SVPファームウェアメディアに印刷されているファームウェアバージョン(XX-nn-mm)と、更新の対象となるストレージシステムのSVPソフトウェアのバージョン(XX-nn-mm)のXX-nnが同じ場合のみ適用してください。

メモ
  • ファームウェアの更新中に「Webサーバとの間でタイムアウトエラーが発生しました。[33361-201301:00000-200000]」メッセージが表示されたら、前提条件、操作手順を再確認してください。

    前提条件、操作手順に問題が無い場合は、「サポート」へ連絡してください。

  • ストレージ管理ソフトウェア以外のアプリケーションが使用するポート番号とストレージ管理ソフトウェアのアプリケーションが使用するポート番号が重複した場合、ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアは正しく動作しません。SVPソフトウェアを更新すると、ストレージ管理ソフトウェアが使用するポート番号が追加または変更されることがあります。

    追加または変更されるポート番号が、ストレージ管理ソフトウェア以外のアプリケーションで使用されていないか確認してください(「3.18.12 ポート番号を使用しているアプリケーションを確認する」を参照)。

    SVPソフトウェアのバージョンとポート番号の初期値の対応は、「3.18.15 SVPで使用するポート番号を変更する」の表を参照してください。

    追加または変更されるポート番号が、ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェア以外のアプリケーションで使用されている場合は、次のどちらか対処を実施してください。

    • ストレージ管理ソフトウェア以外のアプリケーションが使用するポート番号を変更するか、ストレージ管理ソフトウェア以外のアプリケーションを無効にしてください。

    • ソフトウェアの更新後に、ストレージ管理ソフトウェアのポート番号を変更してください(「付録M SVPで使用するポート番号の変更・初期化」参照)。

  • RAID Managerをユーザスクリプトで使用しているときに、ストレージ管理ソフトウェアの更新を実行すると失敗します。RAID Managerの使用を終了した後、更新作業をやり直してください。

  • RAID Managerをインストールしている環境では、ストレージ管理ソフトウェアのインストール時に、ストレージ管理ソフトウェア同梱のRAID Managerで更新ができます。「プログラムと機能」に表示されているRAID Managerのバージョンは変更されません。インストールされているバージョンの確認は、RAID Managerのraidqry -hを用いて確認してください。

    HP Enterprise製 XP7向けRAID Manager XPが手動でインストールされている場合は、更新できません。

ヒント

管理クライアントからSVPにリモートデスクトップ接続して、リモートでソフトウェアとファームウェアの更新を行うこともできます。SVPにDVDドライブが搭載されていない場合は、リモートデスクトップ接続して管理クライアントのDVDドライブを使用します。リモートデスクトップ接続を行う場合は、「付録L 管理クライアントからSVPへの接続方法」を参照してください。

注意
  • インストール先のドライブの空き容量を、20GB以上確保してください。

  • SVPソフトウェアの更新後、ソフトウェア設定情報のバックアップファイルを取得し、保管してください(バックアップの方法は「3.19.14 SVPのソフトウェア設定情報のバックアップ」を参照)。SVPソフトウェアの設定情報をリストアする場合、リストアするバックアップファイルは、リストア先のSVPソフトウェアと同じバージョンのSVPソフトウェアで取得したバックアップファイルを使用してください(リストアの方法は「3.19.15 SVPのソフトウェア設定情報のリストア」を参照)。異なるバージョンで取得したバックアップファイルをリストアする場合は、「3.19.15 SVPのソフトウェア設定情報のリストア」の注意を参照ください。

注意

SVPソフトウェアのダウングレードに関する注意事項を示します。

Adobe AIR環境で動作するStorage Navigatorを使用している場合に、SVPソフトウェアをAdobe AIRをサポートしていないバージョンにダウングレードする場合には、Webブラウザ上で動作するStorage Navigatorの使用が許可されている状態にしてから、ダウングレードしてください。

Webブラウザ上で動作するStorage Navigatorの使用が禁止されている状態でダウングレードすると、Storage Navigatorを使用できなくなります。Webブラウザ上で動作するStorage Navigatorの使用の禁止/許可については、Storage Navigatorユーザガイドを参照してください。

Adobe AIRをサポートしていないSVPソフトウェアバージョン:

  • 93-の場合 : 93-01-xx-xx/xx

  • 88-の場合 : 88-05-xx-xx/xx以下

〈この項の構成〉