3.19.14 SVPのソフトウェア設定情報のバックアップ
背景
SVPのバックアップを作成しておくことにより、SVPの故障時に、新しいSVPにバックアップした設定をリストアすることができます(「3.19.15 SVPのソフトウェア設定情報のリストア」参照)。
- 注意
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初期設定作業で、「3.2.45 デスクトップヒープの指定値を変更する」を実施していた場合、リストア後に、初期設定作業時に指定した値で「3.2.45 デスクトップヒープの指定値を変更する」を再実施してください。
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Storage Navigatorのタスク一覧画面の更新間隔は、ログイン中のユーザーに有効である為、バックアップ対象ではありません。Storage Navigator ユーザガイドの「[タスク]画面の自動更新間隔を設定する」を参照してください。
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- 注意
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以下の表に示す情報はバックアップ対象外です。必要に応じて、対応欄に示す方法で保管または再登録を実施して下さい。
内容
対応
1
管理サーバ(SVP)に登録したストレージシステム情報
「3.2.44 管理サーバ(SVP)にストレージシステムを登録する」を参照して再度登録ください。
2
ストレージシステムの構成レポート
Storage Navigator ユーザガイドを参照して適宜ダウンロードして保管ください。
3
「SVP接続」用証明書および「Webサーバ」接続用証明書
「3.3.17 SVP接続用証明書をSVPへアップロード」と「3.3.19 Webサーバ接続用証明書をSVPへアップロード」を参照して再度アップロードください。
4
SVPへのHTTP通信を拒否する設定
「付録C.20 SVPへのHTTP通信を拒否」を参照して再度設定ください。
5
HSTSの設定
「3.3.24 HSTSを有効化する」を参照して再度設定ください。
6
デスクトップヒープの指定値
「3.2.45 デスクトップヒープの指定値を変更する」を参照して再度設定ください。
(VSP E590およびVSP E790の場合は不要です。)
7
Storage Navigatorのタスク一覧画面の更新間隔
Storage Navigator ユーザガイドを参照して再度設定ください。
8
Log Dumpの自動採取機能で採取したダンプ
「3.19.20 Log Dump自動採取機能の仕様」を参照して適宜ダンプを保管ください。
9
SVPに保存された監査ログ
「3.8.7 SVPに保存された監査ログをエクスポートする」を参照して適宜エクスポートして保管ください。
10
RAID Managerの設定情報
RAID Managerインストール・設定ガイドを参照して適宜構成定義ファイルを保管ください。
11
Performance Monitorのモニタリングデータ
「Performance Managerユーザガイド(Performance Monitor, Server Priority Manager)」を参照して適宜モニタリングデータを保管ください。
バックアップ/リストアされる情報
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Storage Navigatorが内部的に使用する設定情報
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認証サーバへの接続設定
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鍵管理サーバへの接続設定
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管理クライアント内に暗号鍵をバックアップするときのパスワードポリシー
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Storage Navigatorのユーザごとの画面表示(テーブル幅)の設定
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Storage Navigatorのログイン画面の警告文
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Storage Navigatorのタスクの自動削除設定情報
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Storage Navigatorのタスク
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SMI-Sのアプリケーションとしての設定(SMI-Sプロバイダの署名付き証明書の情報を含む)
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SVP-管理クライアント間のSSL通信に関する情報(証明書情報など)
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SVPで使用するポート番号
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RSA鍵交換設定
前提条件
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操作の対象となるSVPに登録されているすべてのストレージシステムのサービスが停止していること(「3.20.23 ストレージシステム単位のサービスを停止」参照)。
操作手順
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SVPでWindowsのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
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カレントディレクトリをツールが存在するディレクトリに移動し、次のコマンドを実行します。
cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet
MappBackup.bat△[バックアップファイルの格納先パス(絶対パス指定)\ファイル名]
△:半角スペース
[]内:引数
SVPソフトウェアの設定情報をリストアする場合、リストアするバックアップファイルは、リストア先のSVPソフトウェアと同じバージョンのSVPソフトウェアで取得したバックアップファイルを使用します。このためファイル名に、SVPソフトウェアのバージョンの先頭8桁を指定することを推奨します。(SVPソフトウェアのバージョンの確認方法は「3.19.2 Storage Device Listを使用したSVPソフトウェアの更新」の操作手順3.を参照)。
引数を指定した場合は、拡張子tgzファイルが指定したパスに指定したファイル名で作成されます。
引数を指定しない場合は、“C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniset”下にファイル名Logs[yyyyMMddHHmmss].tgz のバックアップファイルを作成します。バックアップファイル名の“yyyyMMddHHmmss”は、作成年月日と時間を示します。
- ヒント
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C:\Mapp:ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアのインストールディレクトリを示します。
「C:\Mapp」以外をインストールディレクトリに指定した場合は、「C:\Mapp」を、指定のインストールディレクトリに置き換えてください。
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バックアップ完了メッセージが表示されます。
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任意のキーを入力し、メッセージを終了させ、コマンドプロンプトを閉じます。
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作成したバックアップファイルを、ほかのPCやUSBメモリなどの外部記憶装置に保存します。バックアップファイルの内容は編集しないでください。