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 システム管理者 クイックリファレンス


3.22.24 maintenance utilityの操作時にトラブルが発生した場合の対処手順

maintenance utilityの操作中にトラブルを認識した場合、下記の表を参照し、トラブルシューティングを行なってください。トラブルシューティングを行なってもトラブルが解消しない場合、弊社保守員に連絡してトラブルの状況を伝えてください。

分類

障害内容

対処方法

ネットワーク設定

maintenance utilityに接続できない。

ストレージシステムを、ホスト名で登録している場合、SVPのWindowsに設定が必要です。DNSサフィックスに、CTL1、CTL2に設定しているホストのドメイン名を追加してください「(23) DNSサフィックスの設定」を参照。

ネットワーク障害

  • maintenance utilityに接続できない。

  • maintenance utilityの操作中に32061-204002エラーが発生する。

LANケーブルが抜けていないか確認してください。LANケーブルが抜けている場合は、ケーブルを接続してから操作を再開します。

JavaScriptのセキュリティ対策

maintenance utility画面が開いた後、1分以上経過しても画面が真っ白なままになっている。

次の手順で信頼済みサイトにmaintenance utility画面を追加してから、再度、maintenance utility画面を開きます。

<Internet Exploreの場合>

  1. Internet Explorerの[ツール]-[インターネットオプション]を開き、[セキュリティ]タブを選択します。

  2. [信頼済みサイト]-[サイト]をクリックします。

  3. [このゾーンのサイトにはすべてサーバーの確認 (https:) を必要とする]のチェックを外します。

  4. [このWebサイトをゾーンに追加する]にCTL#1のIPアドレスを入力し、[追加]をクリックして、[閉じる]をクリックします。

  5. 同様に、CTL#2のIPアドレスも追加します。

  6. [インターネットオプション]画面に戻ったら、[OK]をクリックして画面を閉じます。

<Google Chromeの場合>

  1. Webブラウザ上部のメニューから「設定」を選択します。

  2. [詳細設定を表示]をクリックします。

  3. [プロキシ設定の変更]をクリックして[インターネットのプロパティ]を開き、[セキュリティ]タブを選択します。

  4. [信頼済みサイト]-[サイト]をクリックします。

  5. [このゾーンのサイトにはすべてサーバーの確認 (https:) を必要とする]のチェックを外します。

  6. [このWebサイトをゾーンに追加する]にCTL#1のIPアドレスを入力し、[追加]をクリックして、[閉じる]をクリックします。

  7. 同様に、CTL#2のIPアドレスも追加します。

  8. [インターネットのプロパティ]画面に戻ったら、[OK]をクリックして画面を閉じます。

Javaのセキュリティ対策

maintenance utilityの[更新]画面を起動時に「Javaセキュリティによってブロックされたアプリケーション」または、「セキュリティ設定によってブロックされたアプリケーション」が発生する。

管理クライアント、もしくはSVPにインストールされているJavaのバージョンが、Java7 Update55以降またはJava8 Update5以降の場合に、CTLのプログラムに署名している証明書の有効期限が切れているために発生することがあります。以下の手順に従い、例外設定を行ってください。

  1. SVPのhttp、およびhttpsのポート番号を確認します。

    デフォルトのポート番号(httpは80、httpsは443)を変更して運用している場合は、手順2.から手順6.を参照してポート番号を確認してください。

    デフォルトのポート番号で運用している場合は、手順7.に進んでください。

  2. SVPのWindowsのコマンドプロンプトを、管理者権限で起動します。

  3. バッチファイルを格納したディレクトリに移動します。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    「C:\Mapp」は、Storage Navigatorのインストールディレクトリを示します。 インストールディレクトリに「C:\Mapp」以外を指定した場合は、指定したインストールディレクトリに置き換えてください。

  4. 下記のコマンドを実行します。

    MappPortRefer.bat [シリアル番号]

    [シリアル番号]を省略すると、Storage Device Listに登録されているすべてのストレージシステムの情報が表示されます。

  5. SVPのhttp、およびhttpsのポート番号を記録します。

    MAPPWebServerにhttpのポート番号が表示されます。

    MAPPWebServerHttpsにhttpsのポート番号が表示されます。

  6. 「続行するには何かキーを押してください...」のメッセージが表示されます。

    コマンドプロンプトを閉じます。

  7. SVPのWindowsの[スタート]メニューから、[スタート]-[コントロールパネル]-[Java]を選択し、[Javaコントロール・パネル]を開きます。

    もしくは[すべてのプログラム]-[Java]-[Java の構成]をクリックして、[Java コントロール・パネル]を開きます。

    Windows 10の場合は、[Windowsシステムツール]-[コントロールパネル]-[Java(32ビット)]をクリックして、[Java コントロール・パネル]を開きます。

  8. [Java コントロール・パネル]の[セキュリティ]タブの[サイト・リストの編集(S)…]をクリックします。

  9. [例外サイト・リスト]に下記のURLを追加※2して、[OK]をクリックします。

    デフォルトのポート番号(httpは80、httpsは443)で運用している場合は、ポート番号を省略できます。

    なお、CTLはポート番号を変更する機能が未サポートのため、ポート番号の指定は不要です。

    • <http://localhost:httpのポート番号>

    • <https://localhost:httpsのポート番号>

    • <http://127.0.0.1:httpのポート番号>

    • <https://127.0.0.1:httpsのポート番号>

    • <http://(SVPのIPアドレス:httpのポート番号)>

    • <https://(SVPのIPアドレス:httpsのポート番号)>

    • <http://(CTL1のIPアドレス)>

    • <http://(CTL2のIPアドレス)>

    • <https://(CTL1のIPアドレス)>

    • <https://(CTL2のIPアドレス)>

  10. [例外サイト・リスト]にURLが追加されていることを確認してください。

  11. [詳細]タブの[署名付き証明書失効チェックを実行]、または[署名付きコード証明書失効チェックを実行]を[チェックしない(非推奨)]に設定し、[OK]をクリックします。

  12. [Javaコントロール・パネル]を閉じて、Webブラウザを再起動します。

  13. maintenance utilityを使用した作業を行い、maintenance utilityを閉じます。

  14. [Java コントロール・パネル]を開き、手順9.で追加したURLを[例外サイト・リスト]から選択して[削除(R)]をクリックします。

  15. [詳細]タブの[署名付き証明書失効チェックを実行]、または[署名付きコード証明書失効チェックを実行]を[信頼チェーンのすべての証明書]に設定し、[OK]をクリックします。

  16. [Javaコントロール・パネル]を閉じます。

互換性表示

maintenance utility画面の表示内容が乱れる場合。

  • 特定の画面が表示されない

  • ボタンをクリックしても反応がない

maintenance utility画面を互換性表示の対象外にします。

Internet Explorerのアドレスバーの[互換表示]を確認します。互換表示をOFFにしてください。[図データ]

[互換表示]が表示されていない場合(IE10以前):

  1. Internet Explorerの[ツール]-[互換表示設定]を選択します。

  2. [イントラネットサイトを互換表示で表示する]と[すべてのWebサイトを互換表示で表示する]のチェックを外します。

  3. [閉じる]をクリックします。

Webブラウザキャッシュクリア

  • maintenance utility画面へのログインに失敗する。

  • maintenance utility画面が開いた後、1分以上経過しても画面が真っ白なままになっている。

Webブラウザのキャッシュをクリアしてから、再度maintenance utility画面を開きます。

強制再読み込み

maintenance utility画面の画像が正しく表示されない。

Webブラウザの強制再読み込みを実施します。

  1. maintenance utilityからログアウトします。

  2. CtrlキーとF5キーを同時に押し、強制再読み込をします。

ネットワーク

maintenance utility画面操作中に画面が固まったままになっている。

装置のネットワークを確認してください。その後、ログインし直してください。

“システムロック中”と表示されている場合は[システムロック中]をクリックし、ロックを解除してください。

Smart Screenフィルター機能

ボタンをクリック後に同じ画面が複数表示される。

<Internet Explorerの場合>

次の手順でSmart Screenフィルター機能を無効にしてから、再度、maintenance utility画面を開きます。

  1. Internet Explorerの[セーフティ]-[Smart Screenフィルター機能]-[Smart Screenフィルター機能を無効にする]をクリックします。

  2. [Smart Screenフィルター機能を無効にする]が選択されていることを確認し、[OK]をクリックして画面を閉じます。

<Google Chromeの場合>

次の手順でプライバシーを設定してから、再度、maintenance utility画面を開きます。

  1. Webブラウザ上部のメニューから「設定」を選択します。

  2. [詳細設定を表示]をクリックします。

  3. [プライバシー]-[危険なサイトからユーザとデバイスを保護する]のチェックを外します。

レイアウト

maintenance utility画面で入力設定後に画面の表示内容が乱れる。

スラッシュ(/)を連続して入力設定する場合に、画面が乱れます。このままmaintenance utilityを利用しても問題ありません。

ファームウェア更新画面起動失敗

ファームウェア更新画面の起動時に、次のいずれかのエラーが発生する。

  • Webブラウザに、“このページは表示できません”というエラー画面が表示される。

  • アプリケーション・エラーが表示される。

3.2.40 管理サーバ(SVP)にストレージシステムを登録する」で障害が発生した場合は、ツールを終了し、「3.2.40 管理サーバ(SVP)にストレージシステムを登録する」で再度作業を実施してください。

maintenance utilityからファームウェア更新で発生した場合は、エラー画面を閉じたあと、再度ファームウェア更新を実行してください。

ファームウェア更新画面起動失敗

ファームウェア更新画面の起動時に、次のいずれかの画面が表示されてファームウェア交換ができない。
  • (32061-208061、33361-203116)

  • (30162-205057、33361-203116)

    「ファームウェア更新中です。」

システムロックを強制解除して、再度ファームウェアを更新をしてください(「2.8.5 システムロックの強制解除」参照)。

なお、maintenance utility画面の右上のステータスに、「システム未ロック」と表示されていても、システムロックの強制解除は可能です。

ファームウェア更新画面起動時のファイルのダウンロード要求

ファームウェア更新画面の起動時に、Jnlpファイルの保存に関するメッセージが表示される。

<Internet Explorerの場合>

次の手順で、暗号化されたページを保存できるようにしてください。

  1. Internet Explorerの[ツール]-[インターネット オプション]を開き、[詳細設定]タブをクリックします。

  2. [設定]内の、[セキュリティ]-[暗号化されたページをディスクに保存しない]のチェックを外し、[OK]をクリックして、画面を閉じます。

<Google Chromeの場合>

画面の下の[保存]をクリックしてJnlpファイルを保存してください。[破棄]をクリックしないでください。[図データ]

監査ログエクスポート、ユーザアカウント情報のバックアップでダウンロード失敗

監査ログエクスポートまたはユーザアカウント情報のバックアップを実行時に、次のエラーが発生する。

  • Webブラウザに、“Maintenance Utilityを起動できません。”というエラー画面が表示される。

この現象はInternet Explorer 10のみ発生します。

以下の手順でWebブラウザのポップアップブロックを無効に設定してから、再度作業を実施してください。

  1. Windowsの[スタート]メニューから、[コントロールパネル]-[インターネットオプション]をクリックし、[インターネットのプロパティ]画面を表示します。

    Windows 8.1、Windows 10の場合は、Windows の[スタート]メニューから、[コントロールパネル]-[ネットワークとインターネット]-[インターネットオプション]をクリックし、[インターネットのプロパティ]画面を表示します。

  2. [インターネットのプロパティ]画面の[プライバシー]タブをクリックします。

  3. [ポップアップブロックを有効にする]のチェックを外して、[OK]をクリックします。

Application Errorの発生

[Unable to launch application]と表示されている[Application Error]画面が表示された。

  1. [Application Error]画面の[OK]をクリックします。

  2. maintenance utilityから、[Application Error]画面が表示される直前の操作を行ってください。

  3. 再度[Application Error]画面が表示された場合は、下記の操作手順4. 以降に従いJava コンソールの画面のコピーを採取して、弊社保守員にお渡しください。

    弊社保守員がJava コンソールの画面のコピーを早期に参照することにより、トラブルシューティングに要する時間が短縮される可能性が高まります。

  4. [Application Error]画面の[OK]をクリックします。

  5. Java コンソールの表示を設定します。

    SVP のWindows 画面で[スタート]-[コントロールパネル]-[Java]を選択し、[Javaコントロール・パネル]を表示します。

  6. [詳細]タブを選択します。

  7. [Java コンソール]の[コンソールを表示する]を選択して、 [OK]、または[了解]をクリックします。

  8. maintenance utilityから、[Application Error]画面が表示される直前の操作を行ってください。

    Java コンソールが表示されます。

  9. [Application Error]画面が表示されたら、[Javaコンソール]の[コピー]をクリックします。

    [Application Error]画面が表示されない場合は、maintenance utilityが正常に動作しています。操作手順13. 以降に従い[Java コンソール]を閉じてください。

  10. テキストエディタなどを起動して、コピーしたテキストを貼り付けます。

  11. テキストファイルを保存します。

  12. [Application Error]画面の[OK]をクリックします。

  13. [コントロールパネル]-[Java]を選択し、[Java コントロール・パネル]を表示します。

  14. [詳細]タブを選択します。

  15. [Java コンソール]の[コンソールを表示しない]を選択して、 [OK]、または[了解]をクリックします。

  16. [コントロールパネル]画面を閉じます。

操作抑制

maintenance utilityを操作しようとすると、Webブラウザに、“他のユーザが操作中のため操作できません。しばらくしてから、再操作してください。”という画面が表示される。

maintenance utilityが、他の管理者(保守員を含む)により操作されている場合に表示されます。

次のことを確認してから、再操作してください。

  • 他の管理者(保守員を含む)による操作が完了していること

  • Storage Navigatorを利用して管理している場合、すべてのStorage Navigatorの設定画面が閉じられていること

上記以外の場合は、「2.8.5 システムロックの強制解除」を参照し、システムロックを強制解除してから、再操作してください。

注※1

CTL1/CTL2のIPアドレスは、Storage Device List画面のアイコンまたは、Storage Navigatorのストレージシステム情報に表示されています。

注※2

追加時に[セキュリティ警告-HTTPロケーション]が表示された場合、[続行]をクリックします。