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2.11.5 デルタリシンク用URペアの障害から回復する手順例

デルタリシンク用URペアに障害が発生した場合の回復手順の流れを、GADの副サイトのストレージシステムにあるジャーナルが満杯になったときの例で説明します。

デルタリシンク用URペアに障害が発生すると、SIMが発生します。

障害回復の概要

[図データ]

障害回復の流れ

  1. GADの副サイトのストレージシステムにあるジャーナルが使用しているプールの空き容量を増やします。

  2. デルタリシンク用URペアを回復します。

    Storage Navigatorの[ミラー再同期]画面で、[再同期モード]に[待機状態に戻す]が表示されていることを確認し、再同期を実行します。

    メモ

    この操作は、RAID Managerでは実行できません。

  3. デルタリシンク用URペアのプライマリボリュームの状態がPSUSであることを確認します。

    コマンド例:

    pairdisplay -g oraDELTA -fxce -IH1
    Group     PairVol(L/R)  (Port#,TID, LU),Seq#,  LDEV#.P/S,  
    Status,Fence, %,  P-LDEV#  M  CTG  JID  AP  EM  E-Seq#  E-LDEV#  R/W
    oraDELTA  dev3(L)       (CL1-A-1, 0, 1) 422222 4444. P-VOL 
    PSUS   ASYNC ,0   6666     -  0    0    -   -   -       -       -/-
    oraDELTA  dev3(R)       (CL1-A-1, 0, 1) 444444 6666. S-VOL 
    SSUS   ASYNC ,0   4444     -  0    0    -   -   -       -       -/-
  4. GADの副サイトのストレージシステム操作用のインスタンスで、デルタリシンク用URペアのジャーナルのミラー状態がPJNSであることを確認します。

    コマンド例:

    pairdisplay -g oraDELTA -v jnl -IH1
    JID  MU  CTG  JNLS  AP  U(%)  Q-Marker  Q-CNT  D-SZ(BLK)  Seq#   Num  LDEV#
    000  1   1    PJNS  4   21    43216fde  30     512345     62500  1    39321 
  5. 障害を通知するSIMが発生していないことを確認します。