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2.10.24 正サイトとTrueCopyの副サイトの障害からのリカバリ

3DCマルチターゲット構成のシステムで、正サイトとTrueCopyの副サイトの両方で災害や障害が発生した場合は、Universal Replicatorの副サイトにあるセカンダリボリュームを利用して業務を再開できます。Universal Replicatorの副サイトへ業務を引き継いだら、正サイトとTrueCopyの副サイトの障害を取り除いて、正サイトに業務を戻せるようにしてください。

〈この項の構成〉

(1) Universal Replicatorの副サイトに業務を移す

Universal Replicatorの副サイトに業務を切り替える手順を次に示します。

  1. Universal Replicatorペアに対して、RAID Managerのhorctakeoverコマンドを実行します。

  2. Universal Replicatorの副サイトにあるボリュームを利用して、業務を再開します。

[図データ]

(2) Universal Replicatorの副サイトから正サイトに業務を戻す

正サイトとTrueCopyの副サイトから障害を取り除いたら、正サイトに業務を戻します。手順を次に示します。

  1. RAID Managerのpairsplitコマンドを使って、TrueCopyペアを分割します。

  2. Universal Replicatorペアのプライマリボリュームとセカンダリボリュームを入れ替えるペアの再同期が行われていなければ(Universal Replicatorペアが障害によって分割された状態であれば)、RAID Managerのpairresyncコマンドを使ってペアを再同期し、プライマリボリュームとセカンダリボリュームを入れ替えます。

    Universal Replicatorの副サイトにある元のセカンダリボリュームがプライマリボリュームとなり、正サイトにある元のプライマリボリュームがセカンダリボリュームとなります。

  3. Universal Replicatorの副サイトで、業務処理を停止します。

  4. Universal Replicatorペアに対して、RAID Managerのhorctakeoverコマンドを実行します。

    Universal Replicatorペアのプライマリボリュームとセカンダリボリュームが入れ替わります。

  5. 正サイトのプライマリボリュームを利用して、正サイトで業務を再開します。

  6. RAID Managerのpairresyncコマンドを使って、TrueCopyペアを再同期します。

    システム構成が元の3DCマルチターゲット構成に戻ります。

[図データ]