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 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


2.10.10 Universal Replicatorの3DCマルチターゲット構成の正サイトの障害からの復旧(デルタリシンク処理を実行した場合)

背景

Universal Replicatorサイトを組み合わせた3DCマルチターゲット構成のシステムで、正サイトで災害や障害が発生した場合は、副サイトの副データボリュームを利用して業務を継続できます。正サイトで災害や障害が発生したときには、まず正サイトから副サイトに運用を切り替えてください。

次の操作手順を実施する前に「2.5.2 3つのUniversal Replicatorサイトによる3DCマルチターゲット構成の構成操作の流れ」を参照し、正しい構成となっているかを確認してください。正しい構成が構築されていない場合は、デルタリシンク用のURペアを削除してから、「(1) 災害発生時に正サイトから副サイトに運用を切り替える」に従って復旧処理を行ってください。

副サイトで業務を再開する手順を次に示します。この手順ではRAID Managerを利用します。

操作手順

  1. RAID Managerを利用して、副サイトのUniversal Replicatorペアに対しpairsplit -RSコマンドを実行します。

  2. pairsplit -RSコマンドの実行結果を確認します。

  3. RAID Managerを利用して、Universal Replicatorの副サイトのデルタリシンク用Universal Replicatorペアに対してデルタリシンク処理(pairresync -swaps)を実行します。

  4. pairresync -swapsコマンドの実行結果を確認します。

  5. 次の状態を確認した後、切り替え先のUniversal Replicatorの副サイトの正データボリュームを利用して業務を再開します。

    • Universal Replicatorの副サイトのデルタリシンク用Universal Replicatorペアの正データボリュームが正サイトのUniversal Replicatorペアの正データボリュームに切り替わる。

    • Universal Replicatorの副サイトのデルタリシンク用Universal Replicatorペアの状態がPAIRになる。

業務を正サイトに戻すには、正サイトおよびその他の障害を取り除いた後、「2.10.11 3つのUniversal Replicatorサイトを組み合わせた3DCマルチターゲット構成で副サイトから正サイトに業務を戻す(デルタリシンク処理を実行した場合)」の手順に従ってください。

[図データ]