Hitachi

 リモートレプリケーション クイックリファレンス 


2.6.6 Universal Replicatorペアを分割する

背景

ペアを分割すると、プライマリボリュームからセカンダリボリュームへのデータコピーが中断します。

通常のUniversal Replicator操作で、副サイトのストレージシステムはセカンダリボリュームに対し書き込み操作を拒否しますが、ペアが分割またはサスペンドしている間はセカンダリボリュームへ書き込めます。ペアを再同期する場合は、セカンダリボリュームとプライマリボリュームのビットマップが使用されます。セカンダリボリューム書き込みオプションについては、操作手順で説明します。

正サイトのストレージシステム、副サイトのストレージシステムのどちらからでもペアを分割できます。

ボリューム単位でペアを分割する場合は、I/O負荷が低い時に行ってください。同じコンシステンシーグループ内に状態が異なる複数のペアが混在する場合、I/O負荷が高い状態でペアを分割するとサスペンドが発生することがあります。

前提条件

操作手順

  1. 次のどちらかの方法で、[リモートレプリケーション]画面を表示します。

    Hitachi Command Suiteを使用する場合:

    • [リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムを右クリックし、[リモートレプリケーション]を選択します。

    Storage Navigatorを使用する場合:

    • [ストレージシステム]ツリーから[レプリケーション]‐[リモートレプリケーション]を選択します。

  2. URペア]タブで、分割したいペアのチェックボックスを選択し、次のどちらかの方法で[ペア分割]画面を表示します。

    • [ペア分割]をクリックします。

    • [アクション]メニューから[リモートレプリケーション]‐[ペア分割]を選択します。

  3. [選択したペア]テーブルに、分割したいペアが表示されていることを確認します。

  4. [セカンダリボリューム書き込み]で、セカンダリボリュームへの書き込みを有効にするかどうかを選択します。

    セカンダリボリューム書き込みを有効にすると、ペアが分割されている間、ホストはセカンダリボリュームにデータを書き込むことができます。設定内容は、選択したボリュームがプライマリボリュームの場合にだけ有効です。

    メモ

    3つのUniversal Replicatorサイトを用いた3DC構成で、セカンダリボリューム書き込みを有効にしてペアを分割しても、分割したペアのセカンダリボリュームをデルタリシンク用のペアが共有している場合は、分割したペアのセカンダリボリュームに対するホストからのI/Oは拒否されます。

  5. [完了]をクリックします。

  6. [設定確認]画面で設定内容を確認し、[タスク名]にタスク名を入力します。

  7. [適用]をクリックして設定をストレージシステムに適用します。

    設定した内容はタスクとしてキューイングされ、順に実行されます。

    ヒント

    ウィザードを閉じたあとに[タスク]画面を自動的に表示するには、ウィザードで[「適用」をクリックした後にタスク画面を表示]を選択して、[適用]をクリックします。

  8. [タスク]画面で、操作結果を確認します。

    実行前であれば、[タスク]画面でタスクを一時中断したりキャンセルしたりできます。