Hitachi

 パフォーマンス最適化 クイックリファレンス 


1.13.2 QoS制御に適した課題

QoSにおける上限値制御、下限値制御、および優先度制御の適した課題を次に示します。

QoS制御の種類

課題

上限値制御

  • パブリッククラウドのプロバイダが、テナントに対するサービス要件の一つとして、スループットの上限値を提示する場合に使用する。

  • 特定のボリュームに対するI/O要求が集中する場合、そのボリュームのスループットに上限値を設定することにより、他のボリュームのスループットの低下を抑制する。

下限値制御

  • パブリッククラウドのプロバイダが、テナントに対するサービス要件の一つとして、提供可能なパフォーマンスを提示する場合に使用する。

  • 各ボリュームに対して、適切なスループットを確保する。

  • 下限値を超えたボリュームへのスループットを抑制し、下限値に達していないボリュームへのスループットを優先することにより、各ボリュームのスループットを適切な状態で維持する。

優先度制御

  • パブリッククラウドのプロバイダーが、テナントに対して提示するサービスの性能にバリエーション持たせる。

  • 各ボリュームに対するI/O処理に、優先度を持たせる。