1.11.4 ポートのトラフィックの測定結果を分析する
背景
ポートのトラフィック(I/Oレートおよび転送レート)を測定すると、それぞれのポートへのアクセス回数や、ポート経由で転送されたデータの量が判明します。システム管理者はトラフィックの測定結果を分析して、非優先ポートのI/Oレートまたは転送レートに設定する上限値を決めなくてはなりません。
ここでは、トラフィックをServer Priority Managerの[優先ポート制御]画面上で分析するための手順を説明します。なお、トラフィックの分析はPerformance Monitorで実施することもできます。Performance Monitorを利用すると、トラフィックの推移をグラフで確認できます。
前提条件
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必要なロール:ストレージ管理者(システムリソース管理)ロール
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Storage Navigatorのサブ画面を使用できること(詳細はHitachi Device Manager - Storage NavigatorユーザガイドのStorage Navigatorサブ画面の使い方に関する章を参照)。
操作手順
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次のどちらかの方法で、[性能モニタ]画面を表示します。
Hitachi Command Suiteを使用する場合:
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[リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムを右クリックし、[性能モニタ]を選択します。
Storage Navigatorを使用する場合:
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[分析]ツリーから[性能モニタ]を選択します。
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[Server Priority Manager]をクリックします。
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をクリックして、Modifyモードに変更します。
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[Server Priority Manager]画面で[Server Priority Manager]をクリックします。
[優先ポート制御]画面が表示されます。
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[ポート]タブが表示されていることを確認します。
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画面右上のドロップダウンリストで[All]を選択します。
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次のどちらかの操作を実施します。
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I/Oレート(1秒当たりのアクセス回数)を分析したい場合は、リスト左上のドロップダウンリストから[IOPS]を選択します。
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転送レート(1秒当たりの転送データ量)を分析したい場合は、リスト左上のドロップダウンリストから[MB/s]を選択します。
ポートのトラフィックの測定結果(I/Oレートまたは転送レートの平均値および瞬時値)が、リストに表示されます。
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リストの情報を分析した上で、非優先ポートに適用する上限値を決めます。もし必要なら、優先ポートに適用するしきい値も決めます。