Hitachi

 パフォーマンス最適化 クイックリファレンス 


1.11.5 非優先ポートのトラフィックに上限値を設定する

背景

トラフィックを測定して分析したら、非優先ポートのトラフィック(I/Oレートまたは転送レート)に上限を設定します。上限を設定すると、優先度の低いサーバでは、ストレージシステムへのアクセス回数または転送データ量が抑制されます。一方、優先度の高いサーバでは、ストレージシステムへのアクセス回数または転送データ量が高いレベルで安定します。

注意

非優先ポートの上限値を0などの非常に小さい値に設定すると、I/O性能が大幅に低下することがあります。I/O性能が低下すると、ホストがストレージシステムにアクセスできなくなるおそれがあります。

前提条件

操作手順

  1. 次のどちらかの方法で、[性能モニタ]画面を表示します。

    Hitachi Command Suiteを使用する場合:

    • [リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムを右クリックし、[性能モニタ]を選択します。

    Storage Navigatorを使用する場合:

    • [分析]ツリーから[性能モニタ]を選択します。

  2. Server Priority Manager]をクリックします。

  3. [図データ]をクリックして、Modifyモードに変更します。

  4. Server Priority Manager]画面で[Server Priority Manager]をクリックします。

    [優先ポート制御]画面が表示されます。

  5. [ポート]タブが表示されていることを確認します。

  6. 次のどちらかの操作を実施します。

    • I/Oレートの上限値を設定したい場合は、リストの左上にあるドロップダウンリストから[IOPS]を選択します。

    • 転送レートの上限値を設定したい場合は、リストの左上にあるドロップダウンリストから[MB/s]を選択します。

  7. リストで、非優先ポート([属性]の欄に[Non-Prio.]と表示されているポート)を探します。

    非優先ポートが見つからない場合、画面右上のドロップダウンリストに[Prioritize]と表示されていることがあります。その場合はドロップダウンリストから[All]または[Non-Prioritize]を選択してください。

  8. 次のどちらかの操作を実施します。

    • I/Oレートの上限値を設定したい場合は、[上限値]の[IOPS]のセルをダブルクリックして、セルに上限値を入力します。

    • 転送レートの上限値を設定したい場合は、[上限値]の[MB/s]のセルをダブルクリックして、セルに上限値を入力します。

      リスト上では、[IOPS]と[MB/s]のうち、手順6で設定したレートのセルだけが活性化しています。1つのポートに対して、I/Oレートと転送レートのどちらかで上限値を設定できます。ポートごとに、I/Oレートと転送レートのどちらで設定するかを変更できます。

      入力した上限値は青色の文字で表示されます。

  9. [適用]をクリックします。

    今までの設定内容がストレージシステムに適用されます。上限値の色は黒色の文字に変わります。