1.4.10 Dynamic Provisioningのプールを作成する(プールボリュームを自動で選択する場合)
背景
- メモ
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作成するプールの容量に応じて、シェアドメモリを増設する必要があります。シェアドメモリの増設とプールの容量の関係については、「1.2.2 シェアドメモリの要件」を参照してください。
前提条件
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必要なロール:ストレージ管理者(プロビジョニング)ロール
操作手順
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次のどれかの方法で[プール作成]画面を表示します。
Hitachi Command Suiteを使用する場合:
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[リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムの配下の[DPプール]を右クリックし、[System GUI]を選択します。[プール]タブで[プール作成]をクリックします。
Storage Navigatorのよく使うタスクを使用する場合:
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[よく使うタスク]から[プール作成]を選択します。
Storage Navigatorの[プール]画面を使用する場合:
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[ストレージシステム]ツリーから[プール]を選択します。[プール]タブで、[プール作成]をクリックします。
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[ストレージシステム]ツリーから[プール]を選択します。[アクション]メニューから[プール管理]-[プール作成]を選択します。
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[プールタイプ]で[Dynamic Provisioning]を選択します。
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[複数階層プール]で[無効]を選択します。
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[プールボリューム選択]で[自動]を選択します。
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次の手順に従って、プールボリュームを選択します。
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[リソースグループ]でプールボリュームのリソースグループ名を選択します。
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[性能]でプールの性能を選択します。
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[総容量]でプールの容量を入力します。
[合計プールボリューム数]と[総容量]に値が表示されます。これらの値は入力したプール容量よりも大きな値になります。
プールの構成を変更する場合は、以降の手順d、e、およびfを実行してください。
プールの構成を変更しない場合は、手順7に進んでください。
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[プール構成変更]をクリックします。
[プール構成パターン変更]画面が表示されます。自動で選択されたプール構成を変更できます。
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[プール構成パターン]テーブルでプール構成の行のラジオボタンを選択し、[選択]をクリックします。
- メモ
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選択できるプール構成は、パリティグループ単位です。
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プール構成の優先度は、次の条件に基づいて設定されます。
優先度1:パリティグループにフリースペースがない。かつ、1個のパリティグループに1個のLDEVがある。
優先度2:パリティグループにフリースペースがない。かつ、1個のパリティグループに複数のLDEVがある。
優先度3:パリティグループにフリースペースがある。かつ、1個のパリティグループに複数のLDEVがある。
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次に示すものは、[プール構成パターン]テーブルに表示されません。
プールボリュームとして使用できないLDEVが含まれているパリティグループ
1,024個を超えるLDEVが含まれているプール構成パターン
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[OK]をクリックします。
[プール構成パターン]テーブルの情報が[合計プールボリューム数]と[総容量]に適用されます。
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[プール名]テキストボックスにプールの名称を入力します。
半角英数字を32文字以下で入力します。英字は、大文字・小文字を区別します。
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[オプション]をクリックします。
[開始プールID]以下の設定項目が表示されます。[開始プールID]には未使用のプールIDの最小値が表示されます。ただし、設定できるプールIDがない場合、初期値は表示されません。
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[開始プールID]でプールIDを0~127の整数で入力します。
すでに使用されているプールIDを入力した場合は、入力したプールID以降で設定できる最小のプールIDが自動で設定されます。
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[警告しきい値]にしきい値(%)を1~100(%)の整数で入力します。初期値は70%です。
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[枯渇しきい値]にしきい値(%)を1~100(%)の整数で入力します。初期値は80%です。
[警告しきい値]以上の値を入力してください。
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[枯渇しきい値超過時にTIペアを中断する]で、[はい]または[いいえ]を選択します。
[はい]を選択した場合、プールの使用量が枯渇しきい値を超えたときに、SIMコード62Exxxが出力されます。
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[I/O失敗(プールVOL閉塞)時に仮想VOLをProtect属性にする]で[はい]または[いいえ]を選択します。
[はい]を選択した場合、Dynamic Provisioning、Dynamic Tiering、またはactive flashのプールのプールボリュームが閉塞したときに、そのプールボリュームに関連づけられている仮想ボリュームの読み取りと書き込みができなくなります。このとき、仮想ボリュームのアクセス属性は、Protect属性に変更されます。
なお、この設定項目は、Dynamic Provisioningの仮想ボリュームに対して有効です。
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[I/O失敗(プール満杯)時に仮想VOLをProtect属性にする]で[はい]または[いいえ]を選択します。
[はい]を選択した場合、Dynamic Provisioning、Dynamic Tiering、またはactive flashのプールが満杯になったときに、そのプールに関連づけられている仮想ボリュームの読み取りと書き込みができなくなります。このとき、仮想ボリュームのアクセス属性は、Protect属性に変更されます。
なお、この設定項目は、Dynamic Provisioningの仮想ボリュームに対して有効です。
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[追加]をクリックします。
設定したプールが右側の[選択したプール]テーブルに追加されます。
設定内容が正しくない場合は、エラー画面が表示されます。
行のチェックボックスを選択して[詳細]をクリックすると[プールプロパティ]画面が表示されます。行のチェックボックスを選択して[削除]をクリックすると、選択したプールを削除してもよいかどうかを確認するメッセージが出力されます。削除してよい場合、[OK]をクリックします。
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[次へ]をクリックします。
[LDEV作成]画面が表示されます。続けてほかの設定を変更する場合、関連項目を参照して操作してください。
現在の設定をストレージシステムに適用する場合は、次の手順に進んでください。
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[完了]をクリックします。
[設定確認]画面が表示されます。
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[設定確認]画面で設定内容を確認し、[タスク名]にタスク名を入力します。
行のラジオボタンを選択して[詳細]をクリックすると[プールプロパティ]画面が表示されます。
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[適用]をクリックします。
タスクが登録され、[「適用」をクリックした後にタスク画面を表示]のチェックボックスにチェックマークが付いている場合は、[タスク]画面が表示されます。