Hitachi

 ボリューム管理 クイックリファレンス


1.4.9 Dynamic Provisioningのプールを作成する(プールボリュームを手動で選択する場合)

背景

メモ

作成するプールの容量に応じて、シェアドメモリを増設する必要があります。シェアドメモリの増設とプールの容量の関係については、1.2.2 シェアドメモリの要件を参照してください。

前提条件

操作手順

  1. 次のどれかの方法で[プール作成]画面を表示します。

    Hitachi Command Suiteを使用する場合:

    • [リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムの配下の[DPプール]を右クリックし、[System GUI]を選択します。[プール]タブで[プール作成]をクリックします。

    Storage Navigatorのよく使うタスクを使用する場合:

    • [よく使うタスク]から[プール作成]を選択します。

    Storage Navigatorの[プール]画面を使用する場合:

    • [ストレージシステム]ツリーから[プール]を選択します。[プール]タブで、[プール作成]をクリックします。

    • [ストレージシステム]ツリーから[プール]を選択します。[アクション]メニューから[プール管理]-[プール作成]を選択します。

  2. [プールタイプ]で[Dynamic Provisioning]を選択します。

  3. 複数階層プール]で[無効]を選択します。

  4. [プールボリューム選択]で[手動]を選択します。

  5. 次の手順に従って、プールボリュームを選択します。

    1. [ドライブタイプ/RPM]VSP E990の場合、[ドライブタイプ])でドライブを選択します。

    2. [RAIDレベル]でRAIDレベルを選択します。

      手順aで[外部ストレージ]を選択したときは[-]が表示され、RAIDレベルを選択できません。

    3. [プールVOL選択]をクリックします。

      [プールVOL選択]画面が表示されます。

    4. [利用可能なプールボリューム]テーブルからプールボリュームのチェックボックスを選択し、[追加]をクリックします。

      追加するボリュームが外部ボリュームで、階層ランクを[中]以外に設定する場合は[外部LDEV階層ランク]で階層ランクを選択してから[追加]をクリックします。

      選択したプールボリュームが[選択したプールボリューム]テーブルに登録されます。なお、プール内に追加できるボリューム数は、最大1,024です。

      容量拡張設定が有効なパリティグループに属するLDEVをプールボリュームとして使用する場合、これらのLDEVは1つのプールだけに関連づけることができます。容量拡張設定が有効な1個のパリティグループに属するLDEVは、複数のプールのプールボリュームとしては使用できません。容量拡張設定が有効なパリティグループに属するLDEVと、容量拡張設定が無効なパリティグループに属するLDEVを、同じプール内に混在させることは推奨しません。

      ヒント

      必要に応じて次の作業をしてください。

      • 条件を指定してプールボリュームを表示させる場合は、[フィルタ]をクリックし、条件を指定してから[適用]をクリックします。

      • テーブルに表示されているすべてのプールボリュームを選択する場合は、[全ページ選択]をクリックします。選択を解除する場合は、再度[全ページ選択]をクリックします。

      • 容量単位および表示行数を指定する場合は、[オプション]をクリックします。

    5. [OK]をクリックします。

      [選択したプールボリューム]テーブルの情報が合計選択プールボリューム、合計選択容量に反映されます。

  6. [プール名]テキストボックスにプールの名称を入力します。

    半角英数字を32文字以下で入力します。英字は、大文字・小文字を区別します。

  7. [オプション]をクリックします。

    [開始プールID]以下の設定項目が表示されます。[開始プールID]には未使用のプールIDの最小値が表示されます。ただし、設定できるプールIDがない場合、初期値は表示されません。

  8. [開始プールID]にプールIDを0~127の整数で入力します。

    すでに使用されているプールIDを入力した場合は、入力したプールID以降で設定できる最小のプールIDが自動で設定されます。

  9. [警告しきい値]にしきい値(%)を1~100(%)の整数で入力します。初期値は70%です。

  10. [枯渇しきい値]にしきい値(%)を1~100(%)の整数で入力します。初期値は80%です。

    [警告しきい値]以上の値を入力してください。

  11. [枯渇しきい値超過時にTIペアを中断する]で、[はい]または[いいえ]を選択します。

    [はい]を選択した場合、プールの使用量が枯渇しきい値を超えたときに、SIMコード62Exxxが出力されます。

  12. [I/O失敗(プールVOL閉塞)時に仮想VOLをProtect属性にする]で[はい]または[いいえ]を選択します。

    [はい]を選択した場合、Dynamic ProvisioningDynamic Tiering、またはactive flashのプールのプールボリュームが閉塞したときに、そのプールボリュームに関連づけられている仮想ボリュームの読み取りと書き込みができなくなります。このとき、仮想ボリュームのアクセス属性は、Protect属性に変更されます。

    なお、この設定項目は、Dynamic Provisioningの仮想ボリュームに対して有効です。

  13. [I/O失敗(プール満杯)時に仮想VOLをProtect属性にする]で[はい]または[いいえ]を選択します。

    [はい]を選択した場合、Dynamic ProvisioningDynamic Tiering、またはactive flashのプールが満杯になったときに、そのプールに関連づけられている仮想ボリュームの読み取りと書き込みができなくなります。このとき、仮想ボリュームのアクセス属性は、Protect属性に変更されます。

    なお、この設定項目は、Dynamic Provisioningの仮想ボリュームに対して有効です。

  14. [追加]をクリックします。

    設定したプールが右側の[選択したプール]テーブルに追加されます。

    設定内容が正しくない場合は、エラー画面が表示されます。

    行のチェックボックスを選択して[詳細]をクリックすると[プールプロパティ]画面が表示されます。行のチェックボックスを選択して[削除]をクリックすると、選択したプールを削除してもよいかどうかを確認するメッセージが出力されます。削除してよい場合、[OK]をクリックします。

  15. [次へ]をクリックします。

    [LDEV作成]画面が表示されます。続けてほかの設定を変更する場合、関連項目を参照して操作してください。

    現在の設定をストレージシステムに適用する場合は、次の手順に進んでください。

  16. [完了]をクリックします。

    [設定確認]画面が表示されます。

  17. [設定確認]画面で設定内容を確認し、[タスク名]にタスク名を入力します。

    行のラジオボタンを選択して[詳細]をクリックすると[プールプロパティ]画面が表示されます。

  18. [適用]をクリックします。

    タスクが登録され、[「適用」をクリックした後にタスク画面を表示]のチェックボックスにチェックマークが付いている場合は、[タスク]画面が表示されます。

なお、容量拡張設定が有効なパリティグループに属するLDEVを使用したプールについては「3.3.5 パリティグループの容量拡張設定有効時のプール構築ガイドライン」を参照してください。