2.9.2 トラブルを認識する状況とトラブルシューティング手順の参照先
ストレージ管理者がトラブルを認識する状況は、管理GUIの操作中、初期構築作業が完了したストレージシステムをホストに認識させるための作業中およびストレージシステムの運用中などです。これらの状況別にトラブルシューティングの参照先を示します。また、トラブルシューティングで利用する機能の参照先も示します。
管理GUIの操作中にトラブルを認識する場合
初期設定、初期構築などの作業中に発生するトラブルは、主に管理GUIで設定するパラメータの誤り、あるいは設定漏れに起因しています。
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Storage Navigatorのインストール途中または操作中にトラブルを認識した場合は、「2.9.3 トラブルシューティング作業前の確認」および「3.22.5 ストレージ管理ソフトウェアおよびSVPソフトウェアの操作時にトラブルが発生した場合の対処手順」を参照してください。
maintenance utilityの操作中にトラブルを認識した場合は、「2.9.3 トラブルシューティング作業前の確認」および「2.9.4 maintenance utilityの操作時にトラブルが発生した場合の対処手順」を参照してください。
ストレージシステムをホストに認識させる作業中にトラブルを認識する場合
ホストおよびネットワーク周辺機器などの設定作業中にトラブルを認識した場合は、「2.9.3 トラブルシューティング作業前の確認」および「2.9.5 ホストがストレージを認識できない場合の対処手順」を参照してください。
ストレージシステムの運用中にトラブルを認識する場合
ストレージシステムの運用中にトラブルを認識するための手段は、主に3とおりがあります。
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障害通知によりトラブルを認識する場合
障害通知を設定すると、管理GUIから離れていても、メール、SyslogあるいはSNMPによりトラブルの発生を認識することができます。「2.9.3 トラブルシューティング作業前の確認」および「2.9.10 障害通知を受け取った場合の対処手順」を参照してください。
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管理GUIの画面に表示されるアラートによりトラブルを認識する場合
管理GUI が起動されていると、トラブルの発生時にアラートが表示されます。「2.9.3 トラブルシューティング作業前の確認」および「2.9.6 管理GUIでアラートを確認した場合の対処手順」を参考に、アクションコードとSIMリファレンスコードを特定し、弊社保守員に連絡してください。
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LEDの点灯パターンによりトラブルを認識する場合
ストレージシステムに不具合が発生すると、コントローラシャーシのフロントパネルにあるLEDが、トラブルの発生を通知します。「2.9.3 トラブルシューティング作業前の確認」およびハードウェア リファレンスガイドの「LED の点灯パターンによりトラブルを確認した 場合の対処手順」を参照してください。
トラブルシューティングに利用する機能
トラブルシューティングに利用する機能の参照先を示します。
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バックグラウンドサービスログを活用したトラブルシューティング
バックグラウンドサービスは、Storage Navigatorと同時にSVPにインストールされる管理ソフトウェアです。ストレージシステムの状態を常時監視し、動作状況をログファイルに出力します。トラブルシューティングの手がかりとして利用してください。バックグラウンドサービスログを参照してもトラブルが解決しない場合は弊社保守員に連絡してください。トラブルの種類によっては、弊社保守員の依頼によりバックグラウンドサービスログに出力されるトラブルシュートコードを連絡していただく場合があります。 詳細は、「3.22.29 バックグラウンドサービスログを使用したトラブルシューティング」を参照してください。
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ダンプファイルの採取によるトラブルシューティング
弊社保守員からダンプファイルの送付をお願いする場合があります。弊社保守員がダンプファイルを早期に参照することにより、トラブルシューティングに要する時間が短縮される可能性が高まります。ダンプファイルの採取方法は、「2.8.7 システムダンプのダウンロード」を参照してください。SVPを使用している場合は、「3.19.16 ダンプファイルの採取方法」も参照してください。ダンプファイルを自動で採取する方法は、「3.19.19 Log Dump の自動採取」を参照してください。
- メモ
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お客様が用意した管理クライアントの本体、SVPの本体、ネットワーク機器などのトラブルは、それぞれのマニュアルを参照してください。