2.4.2 Advanced Shellをアンインストールする【UNIX限定】
(1) 手動によるアンインストール
Advanced Shellをアンインストールする手順を次に示します。Hitachi PP Installerの指示に従ってAdvanced Shellをアンインストールします。
Advanced Shellをアンインストールする場合は,Advanced Shellが提供するプログラムをすべて終了してください。また,ユーザー応答機能を使用している場合は,ユーザー応答機能管理デーモンを停止してください。
なお,アンインストールでは,インストーラのログファイルおよび新規に作成したファイルは削除されません。そのため,環境を完全に削除するには,ログファイルおよび新規に作成したファイルをユーザー自身で削除してください。
次のコマンドを実行して,Hitachi PP Installerを起動する。
/etc/hitachi_setup
Hitachi PP Installerが起動し,初期画面が表示されます。
Hitachi PP Installerの初期画面の例を次に示します。
Hitachi PP Installer 05-34 L) List Installed Software. I) Install Software. D) Delete Software. Q) Quit. Select Procedure ===> +----------------------------------------------------------------------+ CAUTION! YOU SHALL INSTALL AND USE THE SOFTWARE PRODUCT LISTED IN THE "List Installed Software." UNDER THE TERMS AND CONDITION OF THE SOFTWARE LICENSE AGREEMENT ATTACHED TO SUCH SOFTWARE PRODUCT. +----------------------------------------------------------------------+ All Rights Reserved. Copyright (C) 1994, 2022, Hitachi, Ltd.
Hitachi PP Installerの初期画面で「D」を入力する。
アンインストールできるソフトウェアの一覧が表示されます。
Advanced Shellを選択して「D」を入力する。
Advanced Shellがアンインストールされます。なお,プログラムを選択するには,カーソルを移動させてスペースバーで選択します。
アンインストール画面の例を次に示します。
PP-No. VR PP-NAME <@>001 P-8112-A191 0902/D uCosminexus Batch Job Execution Server : : F) Forward B) Backward J) Down K) Up Space) Select/Unselect D) Delete Q) Quit
選択したPPの左側に,<@>が表示されます。続いて[D]を入力すると,最下行に次に示すメッセージが表示されます。
Install PP? (y: install, n: cancel) ==>
ここで,[y]または[Y]を選択するとアンインストールが開始されます。[n]または[N]を選択すると,アンインストールが中止され,アンインストール画面に戻ります。
アンインストールが正常終了したら,「Q」を入力する。
Hitachi PP Installerの初期画面に戻ります。
なお,アンインストール時にインストーラのログとして次のファイルが作成されます。
/opt/jp1as/instlog/ADSH_INST_LOG
/opt/jp1as/instlog/ADSH_INST_USERLOG
インストーラのログファイルが作成されていない場合,次に示す問題が考えられます。
インストーラのログファイルが通常のファイルでない
インストーラのログファイルを作成するディレクトリに書き込み権限がない
インストーラのログファイルのパス名を構成する各ファイルパスに,同一のファイルが存在する
同一のファイルが存在する状態を次に示します。
"/opt"がディレクトリでない
"/opt/jp1as"がディレクトリでない
"/opt/jp1as/instlog"がディレクトリでない
- 注意
ユーザー応答機能管理デーモンが起動されている場合は,アンインストールが中断されます。この時,次のメッセージが/opt/jp1as/instlog/ADSH_INST_LOGに出力されます。
F) Forward B) Backward J) Down K) Up Space) Select/Unselect D) Delete Q) Quit Deletion failed.(remove:001, PP number=P-8612-B11L) Execution of the remove file failed.
上記メッセージが出力されている場合は,adshmdctlコマンドを実行してユーザー応答機能管理デーモンを停止したあと,アンインストールを再実行してください。
また,ユーザー応答機能管理デーモンが正常に停止されなかった場合も,アンインストールが中断されます。この場合,一度ユーザー応答機能管理デーモンを起動して停止してから,再度アンインストールを実行してください。
(2) JP1/NETM/DMを使ったアンインストール
JP1/NETM/DMを使ったアンインストール方法については,マニュアル「JP1/Remote Control」を参照してください。
(3) ユーザー応答機能を使用していた場合
ユーザー応答機能を使用していた場合は,アンインストールが完了したあと,次の作業を実施してください。
JP1/Baseに対して設定したユーザー応答機能用アダプタコマンド設定ファイルを削除します。ユーザー応答機能用アダプタコマンド設定ファイルの格納先ディレクトリについては,「(2) JP1/Baseの設定」を参照してください。
ユーザー応答機能管理デーモンの自動起動および自動停止を設定している場合は,自動起動および自動停止の設定を解除します。
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次のコマンドを実行して,ユーザー応答機能管理デーモンの自動起動・自動停止を無効にする。
systemctl disable jp1_as_md.service
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/opt/jp1as/sampleディレクトリからコピーしたUnitファイルjp1_as_md.serviceをコピー先の/usr/lib/systemd/systemディレクトリから削除する。
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論理ホスト用のユーザー応答機能管理デーモンの自動起動・自動停止を設定している場合は,次の作業を実施する。
・1の手順で指定するjp1_as_md.serviceを,作成した論理ホスト用のUnitファイル名に置き換えてsystemctlコマンドを実行する。
・/etc/systemd/systemディレクトリに作成した論理ホスト用のUnitファイルを削除する。
自動起動・停止するためのスクリプトファイルのコピー先ディレクトリについては,「(1) ユーザー応答機能管理デーモンの自動起動と自動停止」を参照してください。論理ホスト用の自動起動および自動停止スクリプトファイルの作成先ディレクトリおよびシンボリックリンクの作成先ディレクトリについては,「(2) 非クラスタ環境の論理ホスト用ユーザー応答機能管理デーモンの自動起動と自動停止【UNIX限定】」を参照してください。
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