3.3.2 LUを動的に削除する
LUの動的削除とは,LUに接続されているすべてのパスが切断された場合に,HDLMの管理対象からLUを自動的に削除する機能です。
LUの動的削除は,オプションウィンドウで設定できます。オプションウィンドウについては,「2.1.2 機能の設定」を参照してください。
(1) LUが動的に削除される条件
LUに接続されていたすべてのパスが切断された場合に,LUが削除されます。「すべてのパスが切断された場合」とは,HLUが削除された状態のことです。
(2) LUまたはパスが動的に削除されていることを確認する
LUの動的削除によってLUまたはパスが削除されていることを確認するための操作を,ユーザーが意識的にLUまたはパスを削除したときと,すべてのパスが切断されたためにLUまたはパスが削除されるときとに分けて説明します。
ユーザーが意識的にLUまたはパスを削除したとき
LUまたはパスが正しく削除されていることを,ディスクの管理,およびHDLM GUIで確認します。
パスの切断によってLUまたはパスが削除されたとき
パスの切断によってLUまたはパスが削除されると,HDLMは,KAPL05301-Eのメッセージをイベントログに出力します。
- 注意事項
LUの動的削除機能を使用してHDLMの管理対象からLUが削除された場合,イベントログへKAPL08022-Eメッセージが出力されないことがあります。HDLMの管理対象からLUが削除された場合は,KAPL05301-Eメッセージの内容でパスの情報を確認してください。
KAPL05301-Eの表示例を次に示します。
イベントビューアーのデータには削除されたパスの情報が「PathID PathName DskName iLU ChaPort」の形式で表示されます。
KAPL05301-Eメッセージに出力されるデータの例を次に示します。
KAPL05301-Eメッセージに表示されるパス情報の項目とその説明を次の表に示します。
項目 |
説明 |
|---|---|
PathID |
パス管理PATH_IDです。 |
ホストポート番号 |
パス名(PathName)を構成する項目です。 |
バス番号 |
|
ターゲットID |
|
ホストLU番号 |
|
DskName |
ストレージシステム名です。ストレージシステム名は,ベンダーID,プロダクトID,およびシリアル番号が,ピリオドで区切った文字列で表示されます。 |
iLU |
ストレージシステム内のLU番号が,16進数で表示されます。 |
ChaPort |
CHAポート番号です。 |
パス情報の内容から,どのLUが削除されたのかを明確にし,パス障害に対処してください。パス障害への対処方法については「4.3 パス障害時の対処」を参照してください。
(3) 削除されたLUまたはパスを復旧する
削除されたLUは,物理的な障害を修復してから次に示すことを実行すると,復旧します。パス障害の場合は,パス障害の原因を取り除いたあとに次に示すことを実行すると,復旧します。ただし,次に示すことを実行しなくても自動的に復旧する場合もあります。
Windowsの「デバイスマネージャー」画面で[ディスクドライブ]を選択して,[ハードウェア変更のスキャン]を実行。
Windowsの「ディスクの管理」画面で[ディスクの再スキャン]を実行。