3.25.6 Xenの設定解除
Xenを使用している環境で,HDLMデバイスの設定を解除する手順について説明します。
ここでは,マルチパスのHDLMデバイス「/dev/sddlmaa」を使用したdomainU環境から,シングルパスのSCSIデバイス「/dev/sda」を使用した環境に移行する手順を説明します。
HDLMデバイスとSCSIデバイスの対応関係を確認します。
HDLM構成定義ユーティリティー(dlmcfgmgr)に-vパラメーターを指定して確認してください。
# /sbin/dlmcfgmgr -v HDevName Management Device Host Channel Target Lun /dev/sddlmaa configured /dev/sda 2 0 0 0 - 2 0 1 0 /dev/sddlmab configured /dev/sdb 2 0 0 1 : : KAPL10302-I /sbin/dlmcfgmgr completed normally. #
HDevName列はHDLMデバイス,Device列はSCSIデバイスになります。
HDLMデバイスがSCSIデバイスに移行できるか確認します。
次のコマンドを実行してください。
- 管理用domainからdomUの構成情報を確認する例
# /usr/sbin/xm list -l domU : : (device (vbd (uuid 6b393aaa-89e7-44dc-7a57-24d477dee43d) (bootable 0) (driver paravirtualised) (dev sdx) (uname phy: /dev/sddlmaa) (mode w) ) ) : :
uname phy行に表示されているHDLMデバイスが,手順1で確認したHDLMデバイスとなっています。
domainUが起動している場合は,domainUを停止します。
domain0の起動にあわせて自動的にdomainUが起動されるように設定している場合は,一時的にdomainUが起動されないように設定を変更してください。
マルチパス構成からシングルパス構成に変更します。
domainUでHDLMデバイスを使用しないように設定します。
ブロックデバイスの設定をdomainUから解除してください。詳細はLinuxのマニュアルを参照してください。
SCSIデバイスをdomainUで使用するように設定します。
ブロックデバイスをdomainUに設定(エクスポート)してください。詳細はLinuxのマニュアルを参照してください。
手順1で表示されたHDLMデバイスとSCSIデバイスの対応関係を基に設定してください。
domainUを起動します。
手順3でdomainUの設定を自動的に起動しないように変更した場合は,元に戻してください。