Hitachi

Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)


3.12 KVMの設定

KVMを使用している環境にHDLMをインストールした場合,HDLMデバイスをハードウェア設定ファイル(/etc/libvirt/qemu/ドメイン名.xml)に登録する必要があります。ハードウェア設定ファイルについてはOSのマニュアルを参照してください。

ここでは,virshコマンドを使った手順を説明します。

  1. 次のコマンドを実行して,ゲストOSのドメイン名と動作環境を確認します。

    # virsh list --all
     Id Name                 State
    ----------------------------------
     1  domK               running

    下線部がドメイン名です。

  2. ゲストOSが動作中の場合は,ゲストOSを停止します。

    ゲストOSの停止方法については,OSのマニュアルを参照してください。

  3. 新規にHDLMデバイスを登録する場合は,ハードウェア設定ファイルにHDLMデバイスを登録します。

    HDLMデバイス(/dev/sddlmac)を,ゲストOSにIDEデバイス(/dev/hdb)として登録する場合の例を次に示します。

    <disk type='block' device='disk'> 
      <source dev='/dev/sddlmac'/> 
      <target dev='hdb' bus='ide'/> 
    </disk>

    disk typetarget dev,およびtarget busに指定できるその他の値については,OSのマニュアルを参照してください。

  4. SCSIデバイスを使用した環境からHDLMデバイスを使用した環境に移行する場合は,ハードウェア設定ファイルに登録されているSCSIデバイスをHDLMデバイスに変更します。

    SCSIデバイス(/dev/sda)からHDLMデバイス(/dev/sddlmad)に移行する場合のハードウェア設定ファイルの変更例を次に示します。

    変更前
    <source dev='/dev/sda'/> 
    変更後
    <source dev='/dev/sddlmad'/> 

    SCSIデバイスに対応するHDLMデバイスは,「4.4.5 HDLMデバイス,SCSIデバイスおよびLDEV情報の対応を確認する」を参照して確認してください。

  5. 次のコマンドを実行して,ハードウェア設定ファイルの内容を有効にします。

    # virsh define /etc/libvirt/qemu/domK.xml
  6. ゲストOSを起動します。

    ゲストOSの起動方法については,OSのマニュアルを参照してください。