3.11 Xenの設定
Xenを使用している環境にHDLMをインストールした直後は,HDLMデバイスと対応しているSCSIデバイスも,domainU環境からアクセスできるようになっています。このため,直接domainU環境からSCSIデバイスにはアクセスできないよう設定しておく必要があります。
ここでは,domainU環境内にシングルパスで接続されているSCSIデバイス「/dev/sda」を,マルチパスで接続したHDLMデバイス「/dev/sddlmaa」上に移行する手順を説明します。
HDLMデバイスとSCSIデバイスの対応関係を確認します。
HDLM構成定義ユーティリティー(dlmcfgmgr)に-vパラメーターを指定して確認してください。
# /sbin/dlmcfgmgr -v HDevName Management Device Host Channel Target Lun /dev/sddlmaa configured /dev/sda 2 0 0 0 /dev/sddlmab configured /dev/sdb 2 0 0 1 : : KAPL10302-I /sbin/dlmcfgmgr completed normally. #
HDevName列はHDLMデバイス,Device列はSCSIデバイスになります。
SCSIデバイスをHDLMデバイスに移行できるか確認します。
次のコマンドを実行してください。
管理用domainからdomUの構成情報を確認する例
# /usr/sbin/xm list -l domU : : (device (vbd (uuid 6b393aaa-89e7-44dc-7a57-24d477dee43d) (bootable 0) (driver paravirtualised) (dev sdx) (uname phy: /dev/sda) (mode w) ) ) : :
uname phyの行に表示されているSCSIデバイスが,手順1で確認したSCSIデバイスである場合は,手順3に進んでください。手順1で確認したSCSIデバイスではない場合,HDLMデバイスに移行できません。
domainUが起動している場合は,domainUを停止します。
domain0の起動にあわせて自動的にdomainUが起動されるように設定している場合は,一時的にdomainUが起動されないように設定を変更してください。
domainUでSCSIデバイスを使用しないように設定します。
ブロックデバイスの設定をdomainUから解除してください。詳細はLinuxのマニュアルを参照してください。
HDLMデバイスをdomainUで使用するように設定します。
ブロックデバイスをdomainUに設定(エクスポート)してください。詳細はLinuxのマニュアルを参照してください。
手順1で表示されたHDLMデバイスとSCSIデバイスの対応関係を基に設定してください。
シングルパス構成からマルチパス構成に変更します。
domainUを起動します。
手順3でdomainUの設定を自動的に起動しないように変更した場合は,元に戻してください。