3.9.1 mdデバイスを設定する場合の注意事項
mdデバイスを使用する場合の注意事項を次に説明します。
HDLMはマルチパスソフトであるため,mdデバイスのMULTIPATH機能と同時に使用できません。
HDLMをインストールする前に,mdデバイスのMULTIPATH機能を使用している場合は,HDLMのインストール後にmdデバイスの機能をLINEAR機能に変更してください。
ブートディスク環境には,HDLM上に作成したmdデバイスを使用できません。
/opt,/tmp,および/varディレクトリーなど,システム運用中にアンマウントできないディレクトリーにmdデバイスが適用されている場合,そのmdデバイスには,HDLMを適用できません。
ディスクパーティションタイプのRAID(fd)は利用できません。
バージョンが1.6.0-2以下のmdadmパッケージでは,メジャー,またはマイナー番号が256以上のデバイスを管理することができません。mdadmパッケージのバージョンは1.6.0-3以上のものを使用してください。
mdデバイスの構成デバイスとして,SCSIデバイスとHDLMデバイスを同時に指定することはできません。誤ってSCSIデバイスとHDLMデバイスを同時に指定した場合の例を次の図に示します。
図3‒8 誤ったmdデバイスの構成例 HDLMでmdデバイスを管理したい場合は,SCSIデバイスによって構成されているmdデバイスはHDLMデバイスによって構成されているmdデバイスに移行してください。移行した例を次の図に示します。
図3‒9 正しいmdデバイスの構成例