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Hitachi Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)


2.11.2 障害情報のフィルタリング

HDLMが検知する障害はレベル分けされています。障害レベルを,システムに対する影響度の高いレベルから低いレベルの順で次の表に示します。

表2‒9 障害レベル

障害レベル

意味

Critical

致命的な障害です。システム停止のおそれがあります。

Error

システムに与える影響が大きい障害ですが,フェルオーバーなどで回避できます。

Warning

システムは動作しますが,放置しておくとシステムが正常に稼働しなくなるおそれがあります。

Information

システムが正常に稼働しているときの稼働履歴を示します。

障害情報は,障害レベルごとにフィルタリングされて採取されます。

障害レベルは,HDLMが出力するメッセージのレベルに相当します。メッセージのレベルについては,「8.1.1 メッセージIDの出力形式と意味」を参照してください。

syslogには,ユーザsyslogの設定ファイルで設定したレベル以上のHDLMのメッセージが採取されます。Information以上の情報の出力を設定することをお勧めします。

なお,HDLMがsyslogにメッセージを出力するときのシステム機能名(Facility)は,監査ログ以外は,すべて「user」となります。

障害ログ,トレースファイルには,設定した採取レベルで障害情報が採取されます。採取レベルは次のとおりです。

障害ログの採取レベル
  • 障害ログを採取しない

  • Errorレベル以上の障害情報を採取する

  • Warningレベル以上の障害情報を採取する

  • Informationレベル以上の障害情報を採取する

  • Informationレベル(保守情報も含む)以上の障害情報を採取する

トレースファイルの採取レベル
  • トレースを出力しない

  • エラー情報だけ出力する

  • プログラムの動作概略を出力する

  • プログラムの動作詳細を出力する

  • すべての情報を出力する

採取レベルの設定方法については,「3.20.2 機能の設定」を参照してください。