2.11.1 採取するログの種類
HDLMが検知した障害情報やトレース情報は,プロセス別トレース情報ファイル,トレースファイル,障害ログ,HDLM構成定義ユーティリティー(dlmcfgmgr)のログおよびsyslogに採取されます。これらの障害情報から,障害状況の把握や原因の解析ができます。
それぞれのログで採取できる障害情報について次の表に示します。
ログ名 |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
プロセス別トレース情報ファイル |
HDLMコマンドの動作ログが採取されます。 |
デフォルトのファイル名称を,次に示します。 /var/opt/DynamicLinkManager/log/dlnkmgr[1-2].log |
トレースファイル |
HDLMマネージャーのトレース情報が,ユーザーの設定したレベルで採取されます。障害が発生したときに,設定を変更してトレース情報を採取することがあります。 |
トレースファイルの名称を,次に示します。 /var/opt/DynamicLinkManager/log/hdlmtr[1-64].log |
障害ログ |
検知した障害の中で,ユーザーが設定したレベルの障害情報が採取されます。デフォルトでは,検知したすべての障害情報が採取されます。 |
|
HDLM構成定義ユーティリティー(dlmcfgmgr)ログ |
dlmcfgmgrユーティリティー実行時のログを採取します。 |
ログファイルの名称を,次に示します。 /var/opt/DynamicLinkManager/log/dlmcfgmgr[1-2].log /var/opt/DynamicLinkManager/log/dlminquiry.log |
syslog |
ユーザーがsyslogの設定ファイルで設定したレベル以上のHDLMのメッセージが採取されます。※Information以上の情報の出力を設定することをお勧めします。 syslogは,テキストエディターで確認できます。 syslogにHDLMのログを出力する場合は,syslogデーモンを有効にしてください。 |
デフォルトのファイル名称を,次に示します。 /var/log/messages syslogのファイルパスは,syslogの設定ファイルで設定します。詳細はLinuxのマニュアルを参照してください。 |
HDLMブートログ |
ブートディスク環境でHDLMが起動する際に採取します。 |
HDLMブートログの名称を,次に示します。 /etc/opt/DynamicLinkManager/hdlmboot[1-3].log |
- 注※
syslogにHDLMのメッセージを出力したい場合,syslogの設定ファイルに定義するシステム機能名(Facility)は「user」を指定してください。
次に,syslogdを使用している場合に,システム機能名(Facility)が「user」で,かつ優先順位レベル(Priority)が「情報メッセージ」(info)以上のメッセージを/tmp/syslog.user.logファイルに出力する例を示します。
user.info /tmp/syslog.user.log
障害レベルについては「2.11.2 障害情報のフィルターリング」を参照してください。