Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド
オペレーション定義ファイルは,拡張コマンドを使用するシステムの構成に合わせて作成します。作成したオペレーション定義ファイルは,拡張コマンドを実行する各サーバーの次のディレクトリーに格納します。
<Application Agentのインストール先>\DRM\script\conf\
オペレーション定義ファイルを所定のディレクトリーに格納したあとは,オペレーション定義ファイルチェックツールを実行して,オペレーション定義ファイルの内容のチェックと,拡張コマンド用一時ディレクトリーの自動生成をします。
オペレーション定義ファイルは,データベースサーバーとバックアップサーバーに同一のファイルを配置します。
オペレーション定義ファイルの配置例を次の図に示します。
図3-13 オペレーション定義ファイルの配置例(バックアップ対象がExchangeデータベースの場合)
この例では,データベースサーバー(サーバー名:DBServer)上にインフォメーションストア「STORAGE_1」があります。
この場合,データベースサーバーおよびバックアップサーバー(サーバー名:BKServer)には,「STORAGE_1」に関するオペレーション定義ファイルを配置します。
オペレーション定義ファイルは,処理の対象を一意に特定するオペレーションIDに対応して,次のような名称で作成します。
<Application Agentのインストール先>\DRM\script\conf\_<オペレーションID>.dat
オペレーション定義ファイルのサンプルは,次の場所にあります。
<Application Agentのインストール先>\DRM\script\sample
オペレーション定義ファイルの指定項目と指定する内容およびデータの最大バイト数を次の表に示します。
表3-48 オペレーション定義ファイルの指定項目と指定する内容およびデータの最大バイト数(バックアップ対象がExchangeデータベースの場合)
| 指定項目 | 指定内容 | 最大バイト数※1 |
|---|---|---|
| BACKUP_OBJECT | バックアップ対象の種別を示す文字列を指定します。 「MSEXCHANGE」と指定します。 |
32 |
| DB_SERVER_NAME | データベースサーバー名を指定します。 | 63 |
| INSTANCE_NAME | 「-」を指定します。 | 1 |
| TARGET_NAME | バックアップするインフォメーションストア名を指定します。※2 コンマで区切って複数指定できます。値の指定を省略すると,Exchange Serverにあるすべてのインフォメーションストア名がバックアップ対象となります。 |
1,024 |
| FTP_HOME_DIR | バックアップサーバーのIISで指定したFTPサービスのホームディレクトリー名を指定します。 | 128 |
| FTP_SUB_DIR | FTPサービスのホームディレクトリー(FTP_HOME_DIRで指定したバックアップサーバーのディレクトリー)の下に作成するサブディレクトリーの名前を指定します。 ここで指定した名前のサブディレクトリーの配下に,拡張コマンド用一時ディレクトリーが自動で作成されます。拡張コマンド用一時ディレクトリーの詳細は,「3.14.9 拡張コマンド用一時ディレクトリーの確認」を参照してください。 |
128 |
| SET_DRM_HOSTNAME | 「0」を指定します。 | 1 |
Exchange Serverのオペレーション定義ファイルを作成する例について説明します。
この例の前提条件は次のとおりです。
この例では,次の表に示すオペレーションIDに対応するオペレーション定義ファイルを作成します。
表3-49 オペレーション定義ファイルを作成するオペレーションID(バックアップ対象がExchangeデータベースの場合)
| オペレーションID | データベースサーバー | 対象インフォメーションストア |
|---|---|---|
| Operation_A | DBServer | STORAGE_1 |
オペレーション定義ファイルを作成するには:
BACKUP_OBJECT=MSEXCHANGE DB_SERVER_NAME=DBServer INSTANCE_NAME=- TARGET_NAME= FTP_HOME_DIR=C:\FTP_ROOT FTP_SUB_DIR=script SET_DRM_HOSTNAME=0 |
EX_DRM_EXG_DEF_CHECK <オペレーションID> -dbオペレーション定義ファイルのチェックが実行されます。また,拡張コマンド用一時ディレクトリーが自動生成されます。
EX_DRM_EXG_DEF_CHECK <オペレーションID> -bkオペレーション定義ファイルのチェックが実行されます。また,拡張コマンド用一時ディレクトリーが自動生成されます。
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