副ボリュームを固定的にOSに認識させる方法で,副ボリュームのマウント方法を設定する手順について説明します。コピーグループマウント定義ファイルを作成する場合と,作成しない場合の両方の手順について説明します。
なお,コピーグループマウント定義ファイルは次の場所に作成されます。
<Application Agentのインストール先>\DRM\conf\vm\CG_MP.conf
- バックアップカタログを作成します。
ファイルサーバーまたはデータベースサーバーで,バックアップコマンドを実行し,バックアップカタログを作成します。
- ファイルシステムの場合
- あらかじめ,バックアップ対象のファイルシステムのマウントポイントを記述した,マウントポイントディレクトリー一括定義ファイルを作成します。この例では,「<Application Agentのインストール先>\DRM\conf\fs\mp_on_dg01.dat」をマウントポイントディレクトリー一括定義ファイルとします。
- FSServer > drmfsbackup mp_on_dg01.dat -mode cold
- FSServer >
- SQL Serverデータベースの場合
- DBServer > drmsqlbackup DEFAULT
- DBServer >
- Exchangeデータベースの場合
- DBServer > drmexgbackup
- DBServer >
- バックアップカタログが作成されたことを確認します。
ファイルサーバーまたはデータベースサーバーでバックアップ情報を表示するコマンド(drmfscatコマンド,drmsqlcatコマンド,またはdrmexgcatコマンド)を実行し,バックアップカタログが作成されていることを確認します。
- ファイルシステムの場合
- FSServer > drmfscat mp_on_dg01.dat
- SQL Serverデータベースの場合
- DBServer > drmsqlcat DEFAULT
- Exchangeデータベースの場合
- DBServer > drmexgcat
- バックアップカタログ情報を一時ファイルへエクスポートします。
drmdbexportコマンドを実行して,バックアップカタログを一時ファイルへエクスポートします。一時ファイルは,ファイルサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。
FSServer > drmdbexport 0000000001 -f C:\tmp\0000000001.drm
- エクスポートしたバックアップカタログ情報をファイルサーバーまたはデータベースサーバーからバックアップサーバーへ転送します。
エクスポートした一時ファイルをファイルサーバーまたはデータベースサーバーからバックアップサーバーに転送します。転送するには,ftpコマンド(ファイル転送プロトコル)を実行します。ここではFTPルートフォルダーを「C:\FTP_ROOT」とします。
FSServer> ftp <バックアップサーバー名>
ftp> Username: (ログイン名を入力)
ftp> password: (パスワードを入力)
ftp> binary
ftp> put C:\tmp\0000000001.drm
ftp> quit
FSServer>
- ファイルサーバーから転送したバックアップカタログ情報をバックアップサーバーのバックアップカタログへインポートします。
ファイルサーバーから転送した一時ファイルを,バックアップサーバーのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,バックアップサーバーでdrmdbimportコマンドを実行します。
BKServer > drmdbimport -f C:\FTP_ROOT\tmp\0000000001.drm
- バックアップサーバーを再起動します。
バックアップした正ボリュームのディスク情報をサーバーに認識させるため,バックアップサーバーを再起動します。
- コピーグループマウント定義ファイルを作成します。
バックアップサーバーでdrmmountコマンドに<バックアップID> -confオプションを指定して実行し,コピーグループマウント定義ファイルを作成します。
コピーグループマウント定義ファイルを作成しない場合,-confオプションを指定しないでdrmmountコマンドを実行し,マウントが実行できることを確認してください。
BKServer > drmmount 0000000001 -conf
- 副ボリュームをアンマウントします。
バックアップサーバーでdrmumountコマンドを実行し,副ボリュームをアンマウントします。
BKServer > drmumount 0000000001
- 作成されたコピーグループマウント定義ファイルを確認します。
テキストエディターで作成されたコピーグループマウント定義ファイルを開き,内容を確認します。
必要に応じて,FS(マウント先のマウントポイント)の値を変更してください。
コピーグループマウント定義ファイルを作成しない場合,この手順は該当しません。
All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2024, Hitachi, Ltd.