副ボリュームを動的にOSに認識させる方法で,副ボリュームのマウント方法を設定する手順について説明します。コピーグループマウント定義ファイルを作成する場合と,作成しない場合の両方の手順について説明します。
なお,コピーグループマウント定義ファイルは次の場所に作成されます。
<Application Agentのインストール先>\DRM\conf\vm\CG_MP.conf
- すべての副ボリュームをバックアップサーバーから隠ぺいします。
バックアップサーバーでdrmdevctlコマンドを実行し,すべての副ボリュームをバックアップサーバーから隠ぺいします。
BKServer > drmdevctl -detach
BKServer >
- 副ボリュームが隠ぺいされたことを,Windowsのディスクの管理やRAID Managerコマンドを使用して確認します。
ここでは,RAID Managerのinqraidコマンドを使用して確認します。
BKServer >echo hd0-1 | inqraid -CLI
DEVICE_FILE PORT SERIAL LDEV CTG H/M/12 SSID R:Group PRODUCT_ID
Harddisk0 - - - - - - - -
Harddisk1 - - - - - - - -
BKServer >
- 全世代分のバックアップカタログを作成します。
ファイルサーバーまたはデータベースサーバーでバックアップコマンドを実行し,バックアップカタログを作成します。バックアップコマンドは,世代の数だけ繰り返して実行します。
- ファイルシステムの場合
- あらかじめ,バックアップ対象のファイルシステムのマウントポイントを記述した,マウントポイントディレクトリー一括定義ファイルを作成します。この例では,「<Application Agentのインストール先>\DRM\conf\fs\mp_on_dg01.dat」をマウントポイントディレクトリー一括定義ファイルとします。
- FSServer > drmfsbackup mp_on_dg01.dat -mode cold
- FSServer >
- FSServer > drmfsbackup mp_on_dg01.dat -mode cold
- FSServer >
- FSServer > drmfsbackup mp_on_dg01.dat -mode cold
- FSServer >
- SQL Serverデータベースの場合
- DBServer > drmsqlbackup DEFAULT
- DBServer >
- DBServer > drmsqlbackup DEFAULT
- DBServer >
- DBServer > drmsqlbackup DEFAULT
- DBServer >
- Exchangeデータベースの場合
- DBServer > drmexgbackup
- DBServer >
- DBServer > drmexgbackup
- DBServer >
- DBServer > drmexgbackup
- DBServer >
- 全世代分のバックアップカタログが作成されたことを確認します。
ファイルサーバーまたはデータベースサーバーでバックアップ情報を表示するコマンド(drmfscatコマンド,drmsqlcatコマンド,またはdrmexgcatコマンド)を実行し,全世代分のバックアップカタログが作成されていることを確認します。バックアップ情報は,世代の数だけ表示されます。
- ファイルシステムの場合
- FSServer > drmfscat mp_on_dg01.dat
- SQL Serverデータベースの場合
- DBServer > drmsqlcat DEFAULT
- Exchangeデータベースの場合
- DBServer > drmexgcat
- 全世代分のバックアップカタログ情報を一時ファイルへエクスポートします。
drmdbexportコマンドを実行して,全世代分のバックアップカタログを一時ファイルへエクスポートします。一時ファイルは,ファイルサーバーの拡張コマンド用一時ディレクトリーに格納されます。drmdbexportコマンドは,世代の数だけ繰り返して実行します。
FSServer > drmdbexport 0000000001 -f C:\tmp\0000000001.drm
FSServer > drmdbexport 0000000002 -f C:\tmp\0000000002.drm
FSServer > drmdbexport 0000000003 -f C:\tmp\0000000003.drm
- エクスポートしたバックアップカタログ情報をファイルサーバーまたはデータベースサーバーからバックアップサーバーへ転送します。
エクスポートした一時ファイルをファイルサーバーまたはデータベースサーバーからバックアップサーバーに転送します。転送するには,ftpコマンド(ファイル転送プロトコル)を実行します。ここではFTPルートフォルダーを「C:\FTP_ROOT」とします。
FSServer> ftp <バックアップサーバー名>
ftp> Username: (ログイン名を入力)
ftp> password: (パスワードを入力)
ftp> binary
ftp> put C:\tmp\0000000001.drm
ftp> put C:\tmp\0000000002.drm
ftp> put C:\tmp\0000000003.drm
ftp> quit
FSServer>
- ファイルサーバーから転送したバックアップカタログ情報をバックアップサーバーのバックアップカタログへインポートします。
ファイルサーバーから転送した一時ファイルを,バックアップサーバーのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,バックアップサーバーでdrmdbimportコマンドを実行します。drmdbimportコマンドは,世代の数だけ繰り返して実行します。
BKServer > drmdbimport -f C:\FTP_ROOT\tmp\0000000001.drm
BKServer > drmdbimport -f C:\FTP_ROOT\tmp\0000000002.drm
BKServer > drmdbimport -f C:\FTP_ROOT\tmp\0000000003.drm
- コピーグループマウント定義ファイルを作成します。
バックアップサーバーでdrmmountコマンドにバックアップID -confオプションを指定して実行し,コピーグループマウント定義ファイルを作成します。
このとき,副ボリュームの隠ぺい状態はいったん解除されます。
コピーグループマウント定義ファイルを作成しない場合,-confオプションを指定しないでdrmmountコマンドを実行し,マウントが実行できることを確認してください。
BKServer > drmmount 0000000001 -conf
- 副ボリュームをアンマウントします。
バックアップサーバーでdrmumountコマンドを実行し,副ボリュームをアンマウントします。drmumountコマンドを実行すると,副ボリュームが隠ぺい状態になります。
BKServer > drmumount 0000000001
- 世代の数だけ,コピーグループマウント定義ファイルの作成と,アンマウントを繰り返します。
手順8,9で実行した,コピーグループマウント定義ファイルの作成と,アンマウントを,世代の数だけ繰り返します。ここでは,バックアップID「0000000002」,「0000000003」を引数にして実行します。
BKServer > drmmount 0000000002 -conf
BKServer > drmumount 0000000002
BKServer > drmmount 0000000003 -conf
BKServer > drmumount 0000000003
- 作成されたコピーグループマウント定義ファイルを確認します。
コピーグループマウント定義ファイルは,「<Application Agentのインストール先>\DRM\conf\vm」に作成されています。テキストエディターで作成されたコピーグループマウント定義ファイルを開き,内容を確認します。
必要に応じて,FS(マウント先のマウントポイント)の値を変更してください。
コピーグループマウント定義ファイルを作成しない場合,この手順は該当しません。
- すべての副ボリュームを,drmdevctlコマンドを実行してバックアップサーバーから隠ぺいします。
バックアップまたはリストア運用をする場合,すべての副ボリュームを,バックアップサーバーから隠ぺいした状態にしておきます。
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