Replication Manager Application Agent CLI ユーザーズガイド

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3.6.1 共有ディスクとクラスターグループに関する設定

ファイルサーバーまたはデータベースサーバーがクラスター構成の場合,ディクショナリーマップファイル格納ディレクトリーなどApplication Agentが使用する格納ディレクトリーは,共有ディスクに作成する必要があります。

共有ディスクに作成する必要のあるディレクトリー,およびディレクトリーの作成方法の記述個所について,次の表に示します。

表3-27 共有ディスクに作成するディレクトリーおよびディレクトリー作成方法の記述個所

分類 ディレクトリー名 作成方法
Application Agentが使用する共有ディスク(すべてのバックアップ対象に共通) ディクショナリーマップファイル格納ディレクトリー 3.5 ディクショナリーマップファイルの作成」を参照してください。
拡張コマンド用一時ディレクトリー 3.14.9 拡張コマンド用一時ディレクトリーの確認」を参照してください。
バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合 VDIメタファイル格納ディレクトリー drmsqlinitコマンド実行時に設定します。詳細は,「3.7 データベース構成定義ファイルの作成」を参照してください。
トランザクションログバックアップファイル格納ディレクトリー
UNDOファイル格納ディレクトリー

Application Agentが使用する共有ディスクは,クラスターグループに定義してください。クラスターグループに定義するには次の2つの方法があります。

それぞれのクラスターグループの定義方法について,次に説明します。

この項の構成
(1) バックアップ対象と共有ディスクを同じクラスターグループに定義する
(2) バックアップ対象と共有ディスクを異なるクラスターグループに定義する

(1) バックアップ対象と共有ディスクを同じクラスターグループに定義する

バックアップ対象と,Application Agentが使用する共有ディスクを,同じクラスターグループに定義します。

バックアップ対象がファイルシステムの場合
ファイルシステムでバックアップするディスクを監視しているクラスターグループと同じクラスターグループに定義します。

バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合
バックアップするインスタンスと同じクラスターグループに定義します。

バックアップ対象がExchangeデータベースの場合
バックアップするExchangeデータベースと同じクラスターグループに定義します。

バックアップ対象と共有ディスクが同じクラスターグループの場合について,次の図に示します。

図3-9 クラスターグループの定義(バックアップ対象と共有ディスクが同じクラスターグループ)

[図]

(2) バックアップ対象と共有ディスクを異なるクラスターグループに定義する

バックアップ対象を含むクラスターグループと,Application Agentが使用する共有ディスクを含むクラスターグループとは,別のクラスターグループに定義できます。

この場合は,クラスターの定義で,バックアップ対象を含むクラスターグループがフェールオーバー先で起動したときに,Application Agentが使用する共有ディスクを含むクラスターグループもフェールオーバー先で起動するように設定してください。

バックアップ対象を含むクラスターグループと,共有ディスクを含むクラスターグループが異なる場合について,次の図に示します。

図3-10 クラスターグループの定義(バックアップ対象と共有ディスクが異なるクラスターグループ)

[図]