11.6.2 情報の収集方法
サポート部署へ資料を送付する目的で、収集方法を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) Elasticsearchに格納された情報の収集方法
Elasticsearchのスナップショット機能で収集します。収集先として、不揮発のストレージに出力してください。
ElasticsearchにHMP-PCTOが出力する情報のindex名は、次の文字で始まります。
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項番 |
情報の種類 |
Elasticsearchのindex名のプレフィックス |
|---|---|---|
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1 |
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「logstash」 |
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2 |
分散トレースの情報 |
「jaeger」 |
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3 |
メトリクスの情報 |
「metricbeat」 |
Elasticsearchのスナップショット機能で収集する場合、Kubernetesコントロールプレーン上で次のコマンド例でバックアップを行ってください（Elasticsearchのhttp.portが30202、elasticユーザのパスワードがpasswordの場合）。Elasticsearchリポジトリディレクトリに情報が格納されます。
# curl --cacert ca.crt --key elastic.key --cert elastic.crt -u elastic:password -XPUT 'https://localhost:30202/_snapshot/backup/snapshot1'
Elasticsearchリポジトリディレクトリの永続ボリュームマウント用ディレクトリで情報が作成されていることを確認してください。
# ls /elasticsearch-repo-volume index indices meta-snapshot-2023.07.11.dat
サポート部署へ送付するなどの目的でElasticsearchリポジトリディレクトリの情報を1つのファイルにまとめる場合は、次の例を参考にしてください。
＜Elasticsearchリポジトリディレクトリの情報をrepo.tgzというファイルにまとめる例＞
# cd /elasticsearch-repo-volume # tar cvfz /repo.tgz *
Elasticsearchリポジトリディレクトリの情報を見るためにリストアする場合は、Elasticsearchリポジトリディレクトリの永続ボリュームマウント用ディレクトリにElasticsearchリポジトリディレクトリの情報を展開し、Kubernetesコントロールプレーン上で次のコマンド例でリストアを行ってください（Elasticsearchのhttp.portが30202、elasticユーザのパスワードがpasswordの場合）。
# curl --cacert ca.crt --key elastic.key --cert elastic.crt -u elastic:password -XPOST 'https://localhost:30202/_snapshot/backup/snapshot1/_restore'
(2) Microsoft Azureに格納された情報の収集方法
Azure Monitorのエクスポート機能を使用して情報を収集します。収集先として、Azure Blob Storageなどの永続ストレージに出力してください。
＜Azure Monitorのエクスポート機能で収集する手順＞
-
Azureポータルにログイン
-
対象のAzure Monitor Log Analyticsワークスペースを選択
-
「エクスポート」オプションを選択
-
エクスポート先としてAzure Blob Storageを指定
サポート部署へ送付するなどの目的で、Azure Blob Storageにエクスポートされた情報を1つのファイルにまとめる場合は、次の例を参考にしてください。
＜Azure Monitor Log Analyticsの情報をdate.tgzというファイルにまとめる例＞
az storage blob download-batch -d . --source <コンテナ名> --account-name <ストレージアカウント名> tar cvfz log_analytics_data.tgz *
(3) uCosminexus Application Runtime for Spring Bootのスナップショットログ収集機能での収集方法
uCosminexus Application Runtime with Java for Spring Bootの「スナップショットログ収集機能」によって、コンテナ内の連携製品が出力したトラブルシュート情報のファイルを収集し、不揮発のストレージに出力してください。
コンテナ内に出力されるトラブルシュート情報をuCosminexus Application Runtime with Java for Spring Bootの機能で収集したい場合は、uCosminexus Application Runtime with Java for Spring Bootの設定ファイル（config.properties）を定義したConfigMapのマニフェストファイルに、次のパラメタを追加してください。このパラメタに収集対象とするファイルが出力されるファイルパスを指定することで、スナップショットログの収集対象を追加できます。
snapshot.include.paths.<n>※ = <追加収集するファイルパス>
- 注※
-
<n>には、1以上の整数を指定してください。
スナップショットログ収集機能についての詳細は、マニュアル「uCosminexus Application Runtime for Spring Boot ユーザーズガイド」を参照してください。
(4) 連携製品が稼働するマシン上のトラブルシュート情報の収集方法
マシン上で直接起動する連携製品のトラブルシュート情報の出力・収集は、ユーザの設定に依存します。そのため、各製品のマニュアルを参照して、トラブルシュート情報を出力・収集してください。